"Butter" うまくいく、その先へ

 

 

Dynamiteで彼らを知り、すきになってから
半年以上が経った

まちのざわめきにからだが耐えきれず
音楽を遮断していたあのころ、

ふとしたきっかけで聴いたDynamiteで
ひかりが灯され音楽が戻りはじめ
彼らの音楽を聴くのがあたり前の日常になっていた

新曲 "Butter" のお知らせ

毎回のごとく
情報量とそのスピードに全く追いつけず
追うペースは自分なりにまちまちだったけど、

迎えた『Butter』のリリース

やってきたお知らせに混乱した毎日に
もしかしたら、というきもちの芽生え、
ひとつひとつが合わさり、高鳴った。

(この高鳴りを書き残しておきたい)

 

もくじ

 

 

きたぞ、Butterのお知らせだ

(絶望的なセンスのタイトル…)

画像1

「Butter」には、バターのようになめらかに溶け込み君を虜にするという、BTSのキュートな告白が込められている。時にはなめらかに、時にはカリスマ感あふれる、BTSの相反する魅力が同時に感じられる。

今よりさらに日常に溶け込んでくれるのか…
と、わくわくそわそわした

 

 

さあ、準備はいいかい?

(ぜ、絶望的なネーミングセンス…)

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わたしが彼らをすきになってから
戸惑うことのひとつに
とにかくまあ供給がはんぱなく多いことを挙げる。

以前ユンギさんがVLIVEで「見えないところで3〜4倍は仕事をしていると思ってください」と言っていた。これだけのお知らせを並べてみても、見えないところで120倍は仕事しているんだな、と思ってしまい、これだけでも感極まり涙が出そうだった。

 

第一段、Concept  Clip 

ええっと… Butterとは……

 

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うん、わからない…
この時はまだ何ひとつわからなかった
(そして、考えても仕方がないな、とあきらめて寝た)

 

cooking..

방탄소년단 on Twitter: "cooking..… "

 

Butter にかけて"うまく進んでいるよ"という言葉
この言葉選びでときめいたのはわたしだけではないはず……
(ただ、この時もまだはButterにつながるものがひとつもわからなかった)

 

Butter ひとつひとつには…

(ぜ、絶望的な…以下略)

ひとつひとつの情報は公式HPへ

 

謎が多いConcept Clipのあとには
それぞれ個別のConcept Clip
(かっこよかったがコンセプトはわからなかった)

 

コンセプトにようやく気づきが生まれたのは
Group Teaser Photoと
個別のTeaser Photoが出てからだった。

 

コンセプトであるButterの黄色

 

ジミンのレインボーなヘアカラー

 

Teaser photo
グループ:スーツの衣装
個人:ジェンダーレスな衣装
ジェンダーフルイド(性の流動性)

 

エレベーター
BTSとARMYマークの開閉ボタン
ARMYとともに向かう先

 

コンセプト
バターのように日常に溶け込む

 

コンセプトアート
ポップアート=大衆への理解

 

「PersonaやShadow、Egoでアイデンティティと向き合った彼らが、Dynamiteで人びとに灯したひかりの先に、ひとつひとつのButterが現れたとき、性、人種、アイデンティティ、人権の尊重について、ARMYとともにさらなるステージ(時代)に向かって、大衆への働きかけによって、社会を変革する」

 

こんなことを考えていた。

 

smooth like Butter うまくやろう

 

BTS (방탄소년단) 'Butter' Official MV - YouTube

 

ついにその日を迎えた。

MVをみたとき、
彼らの"歴史"、"時の流れ"を感じた。

この明るく弾けたButterという曲で、それまでの彼らのMVや思いと重なる部分が見えたからだ。

 

冒頭の白黒衣装では、
Black Swanがイメージされた。

その中の歌詞「What's my tang」で"やるべきことは何だ"と葛藤してた彼らが、Butterの冒頭の歌詞「Breakin' into your heart 」に繋がり、"今やるべき"目的がこの曲で明言されているように感じる。


エレベーターで連想されるDope
ここでも「一晩中仕事してた」「これがバンタンスタイル」"超やばい"と歌われてきたDopeからのエレベーターでButterへとたどり着く先は、同じく仕事場で歌われる「ain't no other」"他の誰でもない"ことが主張される。


MIC dropを連想されるマイク前のカットでは
「I got that superstar 」と訴えられ、

幕が開いた時、メンバーの衣装やヘアカラーの鮮やかさはIDOLのMVを見たときの"韓国人である自分たちとして、自分たちの音楽で世界と向き合っていく"、自己価値への誇りのようなもの"と同じような感覚だった。


サビの部分の手にくちづけをする振り付けでは他者の存在価値やその愛情表現、DNAが連想された。 


そこからの個人フリーのあと、ユンギさんのパートの映像の構図はDynamiteのように見えた。
同じバスケットコートでも、室内だった、その向こう側には外が見え、空も土も飛行機もある。

それまで飛んできた飛行機の"着地"と、また"新たな飛び立ちの予感"、Airplane pt.2での「우리가 가는 그 곳이 어디든 Party(俺らがいくところはどこだってParty)」が思い浮かんだが、


Butterでは「僕の手首はキラキラしてないけどそのままでもかっこいい人」「健康な心と健康な体で」「雰囲気を見計らってパーティーに参加する」と歌われ、それまでのメラメラギラギラと世界に進んでいこうとしていたものに対して肩の力が抜けているように思えた。


ひかりが差して映し出されるメンバーの影もやわらかでshadowとの対比を感じた。


「hate us love us」苦しみをふっきったように向かう先はジェンダーレス衣装を纏う彼らの元


"アイデンティティ"に誇りをもち、映し出される
「Got ARMY right behind us when we say so Let's go」

Dynamiteで"さあ行こう"と引っぱってくれたLet’s goも今回は"ともに進もう"に聞こえる。


Let's goの先、黄と黒の衣装の彼らは、
グラミーのステージでの輝きと気迫さを思い出す。


ホソクさんのEgoっぽい雰囲気のなかで、黄黒⇔白黒⇔ジェンダーレスの衣装の切替で、"どんな自分も自分"であり、人種も性も"皆 尊重される権利がある"ことを"今の彼らが自身の曲として歌い届ける"ように見えた。

 

だれのために、なんのために、どうありたいか、自分たちの音楽に自信と誇りをもち、どう届けたいか、人としての尊重をもってARMYとともに進む"ことは変わらずに、ひりひりと燃えたぎるほどのそれまでの情熱が、またひとつかたちを変え、ARMYとともに、挑戦的に、やわらかな熱となり、浸透するように思えた。

 

Butter に隠された正体とは……

MVを見終わり、
「 smooth like butter」
「Like a criminal undercover」が気になった。

なめらかなバターのように
正体を隠した悪党のように
ってなんだ?

ここで、さっぱりわからなかったConcept Clipを
改めて見直した。

 

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Butterから紐解きはじめ、

🍞(eat)⇔🍹(drink)= drink in 

📷(take)⇔🙂(be taken)←❤️(give (give off)

(yellow)🍭(= racism)↓= break(it)down

gummy candy = spread ( = □)

📷take = """

❤️ = □ """ = spread,take

🙂←❤️ spread,give


赤字に注目すると

『Butterのように魅了し、(差別の解消と)人びとに愛を広め与える』

と読める気がした。

 

これを
Like a criminal undercoverの気分で読む

smooth like butter やbreak it down 

『(これが俺たちだ) うまくやってやるよ、なめんなよ』

に見えてくる。

 

歌詞も同じく見てみると

「ain't no other」
他の誰でもない
hate us love us
嫌いでも好きでも
(どっちだって問題ない、受け入れるぜ)
Got ARMY right behind us when we say so 
Let's go
俺たちのうしろにはARMYがついている 俺たちは言うんだ 行こう
Fresh boy pull up and we lay low
ナイスガイが登場したら 僕たちはじっとしてる
(新人さんかかってこい  俺らはおとなしくしててやるよ)
ain't no (bummer)
You be like oh my god
させない(失望は) 君はoh my godと叫ぶだろう
(降参なんてしない、やばいって言わせてやる)
break it down
見せてあげよう
(なめんなよ)

 

Butterの歌詞を見てみても
(詳しくはないが)
全体的に英語のいい回し、言葉の使い方に
criminal(スラングと捉える)や黒人っぽさがある

歌詞から想像されるMichael JacksonやUsher、気になるところで黒人っぽさが繋がっていく

 

 

나,당신,우리 모두는 존중받을 권리가있습니다.

You, I and we all have the right to be respected. We will stand together.

(わたし あなた わたしたちは皆尊重される権利があります。ともにします。)

彼らは人種についての声明を出したとき、
最後の一文ではこの言葉を用いていた。

 

"わたしだけ"でも"あなただけ"でもなく、"わたし"の、"あなた"の、"尊重される権利"を、隔たりを生み出さない"わたしたち"という言葉で、同じように伝えられた。

 

そんな彼らが
Like a criminal undercoverとなったとき、
"黄色"にこだわらず、隔たりを生まず、
こんな意味がこめていたとしたら?

衣装や影、パフォーマンス、歌詞などで
そうした要素を演出しているとしたら?

そんな正体を隠した방탄소년단だったとしたら?

"超やばい"
이런 게 방탄 스타일(これがバンタンスタイル)なんだ。

 

彼らの曲や演出、パート割りによって、曲がもつ意味をさらに深めることは過去の楽曲を通しても十分に感じていた。

Butterで"彼らの歴史"が想像されるのも、
Butterの裏に隠されたものが想像されるのも、
あたり前のことのように思えた。

 

 

이런 게 방탄 스타일  これがバンタン スタイル

 

[CHOREOGRAPHY] BTS (방탄소년단) 'Butter' Dance Practice - YouTube

 

이런 게 방탄 스타일 はまだまだ続いた。

それは公開されたDance Practice動画にあった。

MVと同じく、
それまでの楽曲の振り付けに重なるものがあり、
またもや彼らの"歴史"を感じた。

 

FAKE LOVE
Not Today
DNA
IDOL
ON
血汗涙
Boy With Luv
FIRE
Black Swan

 

わたしが思い浮かんだだけでも
Butterのなかに、"彼らの歴史"がこれだけある

7人が、これまでの"歴史"を経て魅せる
이런 게 방탄 스타일なのだ。

 

smooth like Butter その先…

 

BTSをすきになると
ARMYとの関係性の深さを知る。

これまでの曲では
YOU=ARMYを意図して作られている(と思う)

だが、今回の曲で
「Got ARMY right behind us」で
ARMYという単語が使われた。

 

つまり、
ARMYへの強い信頼と愛が込められている

そして、
このButterという曲は新たなYOUに対する挑戦だ。

You be like oh my god
we gon’ make you rock and you say(yeah)
we gon’ make you bounce and you say(yeah)

 

 

3か月前、MTVの感動と放送後のヘイトでいろいろと考えるなかでこんな風に思い、書き残した。

そう思うと、彼らはこうやって社会が変わっていく部分を担う人たちであり、その力を積み重ねてきている人たちなのかもしれない。そして、そういう人たちであることを彼ら自身は前からわかっているんじゃないかと思ったりもする。


だって、そういう曲の作り方をしている。

(もちろん、だからといってか彼らが傷ついていいという話ではないことは前提で)

 

Butterの曲作りは3か月前から始動していたそうだ。
この時点で、彼らは立ち止まらず、進んでいた。

and you know we don’t stop

なんてかっこいいんだろう…

 

彼らはそれまでも社会や体制についても訴えかけ

"LOVE MYSELF"と伝えつづけている。

声をあげ、

"尊重される権利がある"と伝えつづけている。

 

 

방탄소년단 on Twitter: "#StopAsianHate #StopAAPIHate… "

 

방탄소년단 on Twitter: "우리는 인종차별에 반대합니다. 우리는 폭력에 반대합니다. 나, 당신, 우리 모두는 존중받을 권리가 있습니다. 함께 하겠습니다. We stand against racial discrimination. We condemn violence. You, I and we all have the right to be respected. We will stand together. #BlackLivesMatter"

 

방탄소년단 on Twitter: "사람은 살아있고 존재한다는 것만으로도 때로는 존중받아야 한다 느낍니다."

 

The Triumph of BTS: Rolling Stone Cover Story - Rolling Stone

 

 

BTS' RM: 'Rolling Stone' Digital Cover Story - Rolling Stone

 

 

smooth like butter

ともに進めば
うまくやれる うまくいく
その先には "皆が尊重" される社会が
なめらかに 溶け込むように

Get it let it roll

 

 

🥞💛💜

 

 

 

 

 

 

BTS を とおして かみしめること ひとつひとつ

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とってもとっても
たのしみにしていたMTV Unplugged

 

ほんとはすぐに観ようと思っていた。

 

でも、忙殺される毎日に、
こんなきもちで観たくないな、と
なんだかたいせつにしすぎてしまい
すぐに観ることができなかった。

 

そして観ないうちに、
思わぬ情報がはいってきてしまった。

 

意味のあるすばらしいステージと対比するように
それまで彼らが立ち向かってきたものに直面した。

 

いろんなことを思いながら観るのはもったいない。

 

自分のタイミングで、
全力でステージに向き合って、
彼らの全力をたのしみたいな。
そう思って、またすこし観る機会を待った。

 

ある朝ふと
"今日もし、わたしの身になにかが起こったら
この先一生観れないんだ。そんなの嫌だな"と思った。

 

そんなことを忘れるくらい日中はばたばたと過ぎ、
そしてまた帰りのバスの中、
"観なきゃ"、"生きなきゃ"となぜかまたよぎった。

 

"今日、観よう"

 

 

 

もくじ

 

 

MTV Unpluggedでうたわれた曲たち

 

Telepathy
Blue & Grey
Fix You(ColdPlay cover)
Life Goes On
Dynamite

 

T…Telepathy!?
BBB…………Blue & Grey!!!!?
Fix You!!!!!!!!

Life Goes OnとDynamiteはそうだろうと思っていたし、この2つの曲順もこうなることは予想されていたけれど、これはやばいぞ………と。


きもちが高鳴る。

 

 

しばらくだね… Telepathy

youtu.be
この曲の曲名は
Telepathy  /  잠시(しばらく)

 

BEアルバムの真ん中の曲
skitの曲のうしろの曲
Dynamiteが全米ビルボード1位になったよ、すごいね、すごいね、とみんなが会話している、とってもうれしくなるSkitの次に歌われる曲だ

 

歌い出しの歌詞

매번 같은 하루들 중에
(毎回同じ一日の中で)

너를 만날 때 가장 난 행복해
(君に会うときが一番ぼくは幸せなんだ)

매번 다른 일상들 속에
(毎回違う日常のなかで)

너란 사람은 내게 가장 특별해
(君という人はぼくにとって一番特別な人だ)

たいせつに思われている
ほんとうにあたたく。

「しばらくだね」と向けられる視線のその先はきっとARMY(=ファン)で、みんなの視線ひとつひとつがとっても素敵だ。

MTV Unpluggedという伝統あるステージでも、
彼らは変わらないんだ、と思った。

너무 빠르지도 않게 또는 느리지도 않게
(早すぎず、また遅すぎず)

우리의 속도에 맞춰 가보자고
(僕らの速度にあわせていってみよう)
비록 지금은 멀어졌어도
(たとえ いまは 遠くてはなれても)

우리 마음만은 똑같잖아
(僕たちのきもちだけはおなじじゃん)

この時代に、ツアーが中止した苦しさのなかで
作られたこの曲を、音を、
楽しんでいる姿が
みんなの表情がたまらなかった。

 

"君"というフレーズを歌わない彼が、
この歌詞の部分を
アレンジを加えて歌っていた。

매번 다른 일상들 속에
(毎回違う日常のなかで)

너란 사람은 내게 가장 특별해
(君という人は僕にとって一番特別な人だ)

ここの歌詞をあなたも歌うのか…
しかもとってもかっこいい……!!
いつのまにかこころがぎゅ、っとなっていた。

 

 

ひかりが重なる Blue & Grey

Telepathyのぎゅ、を抱えたままつづく曲。

youtu.be

だいすきな曲

イントロから歌い出しまでの部分で、
左上を見上げてからふっと息を吐くところで鳥肌がたつ。

 

なぜなら
視線が左上を向くときは
記憶の中の映像を思い出すときだから。

 

彼はいつも、迷うときや不安に思うとき、じゃんけんをするときでさえも、こころの中の天使さまに問いかけると言っていたから。

 

"Where is my angel?”と歌い出す前、
彼はいつものようにその存在を探していた…

 

涙が溢れた。

 

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I just wanna happier
차가운 날 녹여줘
(冷えた僕を 溶かして)

ここを歌うジンさんはいつものようにひかりを表す存在で、それなのに、背中を向けて歩く姿が、それまでみてきたジンさんのひかりではなかった……

 

 

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빨라진 심장의 호흡 소릴
(高鳴る心臓の音を)

지금도 느끼곤 해
(今も感じたりする)

このふたりがこう歌いながらひかりを背にして重なって歩いてくるこの部分。

 

ここでは(わたしが勝手に思っている)ジンさんのもつEpiphanyの"薄暗い雲から差す、朝日のような目覚めのひかり"と、ジョングクさんがもつEuphoriaの"幸福感で溢れるのにはっきりと力強さがあるひかり"が重っていた…

 

彼らがそれまで楽曲で表現していたひかり

 

照らすひかりは同じなのに、すすむ方向が変わるだけでひかりの表情が違ってみえた。

 

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괜찮다고 하지 마
(大丈夫だって 言わないで)

괜찮지 않으니까
(大丈夫じゃないから)

제발 혼자 두지 말아 줘
(どうか ひとりにしないで)

너무 아파
(すごく 苦しい)

同い年のふたりがうたうこのパート、
苦しさに寄り添うことばがすきだった。

 

深く暗く沈んだ海の中で、ほんの少しだけ明るく、そして抱きしめられるようなやさしいぬくもりのBlue & Greyのひとすじのひかりと重なる。

 

ひかりが表すそのやさしさたち

 

あらためてそれぞれのパートがいい
そしてステージの構成がすごくいい………

 

この歌はもともとテヒョンさんのきもちを重ねて作られたが、それが彼ら7人の曲となり、みんなで、それぞれのBlue & Greyを重ね、支えながら歌ってくれてよかった。今回のステージで7人で歌う姿を見ることができてよかった。

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どんなにGreyでBlueな気分でも、メンバーといればひかりは差し、Blueの花はひかりによってところどころ紫(=ARMY)になる……そんな風にもみえた。

 

 

やさしい支え Fix You (Coldplay Cover)

youtu.be

 Blue & Grey からの流れ…これ…
こんなに美しく、やさしくて、
愛をこめて、敬意のある歌い方ってあるのかな。

 

じつはこの曲だけ、当日の夜観ようと試みた。
その日はとくに疲弊していて、せめて、
この曲をきいて癒されて眠りにつきたいと思った。

 

結果は全然だめで、はじまってすぐ、7人が並んだその姿と映し出されるライティングとジョングクさんのワンフレーズの美しさに、からだは震え涙が出てきてしまった。そっと停止し、その日は画面を閉じた。

 

ほんとに不思議なのだけど、一瞬のその映像だけで、彼らがまるでヘラクレスであるかのようにみえた。

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このときの衣装はBlue & Grey と同じ衣装。
きっとBlue & Greyのような憂うつな感情を抱えながらたいせつにしてきた曲なのだろう。

 

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I will try to fix you
(君を支えよう)

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Tears stream down your face and I
(涙が君の頬を流れるときに 僕は…)

メロディに丁寧にことばをのせることで
聴いてる側の感情を表出させるような、
小説を読むような彼の歌い方がすきだった。
この曲がこんなにすてきに聞こえるとは……

 

Lights will guide you home
(ひかりとなって 君を居場所へと導く)

And ignite your bones
(君のこころにひかりを灯して)

And I will try to fix you
(君を支えつづけるよ)

彼らの楽曲にはLightやひかりを表現するものがたくさんあり、曲を聴いている"君"に向けて、"君の支えとなる"ようにうたわれている。

 

Fix Youのこの歌詞のLightには、さっきのBlue & Greyのステージで重なったひかりやそれまで彼らが表現してきたたくさんのひかりが何種類も重なっているように思えた。

 

曲本来のよさに加えて、
彼らはこの曲に溶けこんでいる。

 

楽曲への愛と聴いている人たちへの愛が伝わるから、やさしく、とても美しいのだろう。

 

そしてBlue & Greyの感情を消化しながら
"And I will try to fix you"の歌詞に溶けこんでいくほどの、その強さ…

 

彼らも苦しみを抱え、乗り越えようとしてきた人たちだったんだ。

 

あらためてそう思ったし、はじめてみた瞬間にヘラクレスに見えたのは頭で理解するより前にこころがそうかんじていたんだと思う。

 

すてきなステージだった。

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そしてつづく、Life Goes On

youtu.be

Fix Youのさいごの歌詞につながるかように
つづけられるLife Goes On

 

"苦しいことを苦しい"と言える弱さと強さ。

 

それを表現する寄り添い方こそ彼らの"支え"であり、
この曲が彼らなりの苦しみのなかで考えられた"支え方"であることを、今回のBlue & GreyとFix Youの順番で歌われることにより、さらにかんじた。

 

人生がつづく、
そのことばのあたたかさと重み…
このステージでも実感することになった。

 

 

照らされる Dynamite

youtu.be

2020年、この曲を彼らはなんど歌ったんだろう。

 

はじめて聞いたときよりも、メロディも歌詞も、歌い方も、彼らにもっともっと馴染んでいるように聞こえる。だれがきいても彼らの曲だ。それがとてもここちがよかった。

 

わたしはこの曲で彼らを知り、それまでの楽曲たちとの歌詞のつながり、彼らの思いやり、信念にひかれた。

 

そのときから、
わたしはLightやひかりのことばがあらわすものに
こころが震え、支えられていた。

 

"Life is dynamite"
そして
"I'ma light it up like dynamite"

 

こころが震えた理由を、そのあたたかさを、
MTV Unpluggedのステージをとおして
みることができた。

 

歌声も、歌い方も、表情も、
音源よりももっとやさしさがつまってる。
力強さをかんじる。
なんども歌い、おどり、やさしさを重ねてきた経過をこのステージでみることができた。

 

あらためてこれをさいごにこんな風に歌うなんて
かっこよすぎではないか……

 

ほんとにいいパフォーマンスだった。
あれ…MTV Unpluggedってこんなだっけかな?
と、のちに気づくことになるが
ほんとにいいステージだった。

 

だれもがすばらしかったけど
わたしにはテヒョンさんとジンさんの声がとくに響いた……すごく耳に残っている。曲の雰囲気と、声の魅力がとてもよかった。

 

 

ことばの重み


こんなすてきなパフォーマンスをした彼らは
ステージとは別のところで
こころのないことばに傷つけられた

 

とある国で放送されたことばには愛がなく、
彼らのステージと音楽の向き合い方に尊敬がない

 

彼らがどんなにがんばって表現をしても
そんなふうにしか見れない人たちには
伝わらないのか…

 

差別と偏見を、目の当たりにする

 

 

ちがいを受けいれる力

中学からの友人に、
大人になってから言われたことがある。


『あなたはわたしの話を関心をもって聞いてくれた。
それがどんなに救われてうれしかったか…

いろんな視線があって、
他の人からよく思われていないことも知っていた。

それでもあなたは
いつも興味をもって接してくれた。
それがすごくうれしかった 』


出会ってから10年以上も経って、
そんな風に言われるとは思わなかった。


"変わっている"、"厄介"、"理解できない"
そんな風に彼女に送られる視線や態度があった。


たしかに彼女は
それまでのわたしの価値観では全く理解できないタイプであって、


わずかに生きてきた人生のなかで
なぜそういう行動に至るのか、理解できなさに
わたしの思考が白旗をあげてしまうような人だった。

ただ、わたしにないものをもっていて
それがなんとなくおもしろかったし、
なんでこうも彼女を理解できないのかと戸惑った。


自分と価値観が違うだけで
拒むことは違うだろう。


その価値観の違いはなぜ生まれるのか。


ならば彼女のことをもっと知ってみようと


どんなことを考えているのか、
どんな風に過ごしていたのか

どんな親なのか
親がたいせつにしているのことはなにか
どんなことで怒られる?

どんなことがたのしい?
どんなことがうれしい?
どんなことにイライラするの?
そんなふうにただ話し、きいた。


知れば知るほど
彼女と向き合えば向き合うほど
価値観の違いはあきらかになり、
自分ってこんな人なんだ、と理解するようにもなり
こんだけ違うんだから、戸惑わないわけがないわ!
と、そのきもちにも冷静になれた自分がいた。


まわりからなんであんな子と仲よくしてるの?
あの子は嫌い、と言われることもあった。


『彼女のことをなにも知らないのに
彼女を傷つけるような言い方はしないでほしい。


どうしてそんな風に思うの?
なぜそんな風に言うの?

わたしは、わたしがたのしいから仲よくしている

知らないなら、知る気がないなら、
傷つける言い方はしないでほしい。

あなたの価値観で彼女のことが嫌いでも
わたしにはそうじゃない。
苦手な部分もあるし、すきな部分もあるから
そのきもちを共有しようとしないで。』


そう言った覚えがある。
そんな風に言った相手はひとりではなかったし、
いまにして思えばよく言えたな、とも思う。

そもそも"嫌い"ということばのストレートさと、その一言で片づけられてしまうような安直さが苦手だった。


自分を根底から揺るがすような人に出会ったとき
拒絶したり攻撃する心理が働くのか、と
冷静に思ったものだ。


他者を攻撃することで、
他者へ否定的な視線を送ることで、
自分自分を守っているように思えた。


そしてその守りを固めるために、
自分の価値観が正当なものだと受けいれるために、共感を得ようとする。


自己受容と肯定の難しさ、脆さをかんじた。

 

LOVE YOURSELF SPEAK YOURSELF

彼らはかねてより、
LOVE MYSELF
と、世の中に発信しつづけている。

 

わたしはそんな彼らのメッセージにひかれた。

 

彼らはいまや世界中の人たちを相手にしている。

 

多様な文化や人種と出会い、
そこに関係する問題に直面し、自身も傷つき、
そして理解するなかで
"あなた"を知ろうと、耳を傾け、投げかけている。

I would like to ask all of you. What is your name? What excites you and makes your heart beat?

Tell me your story. I want to hear your voice, and I want to hear your conviction. No matter who you are, where you’re from, your skin colour, gender identity: speak yourself.

Find your name, find your voice by speaking yourself.

そして

"What is your name? Speak Yourself"

スピーチの全文は(こちら)

 

こうスピーチした彼らは
"その人らしさ"が損なわれないようにと活動し、
"LOVE MYSELF"をたいせつにしてほしいと
曲をつくり、うたい、踊り、表現している。

 

わたしが彼らをすきな理由はそんな生き方にある。

 

そんな彼らだからこそ、
そうやって意思をもち、向き合い、立ち向かってきた彼らにこそ
アーティストとしての"個"とすばらしい"彼ららしさ"に向き合ってアーティストとして正当に評価されてほしい

 

差別や偏見の問題をはらんで
傷つけられてほしくない

 

そう思った。

 

 

We must stand together. Spread love not hate.

 

いま、ともに生きる人びとに向けて、
自分たちの感情や考えを
メッセージを発信し、楽曲としてまとめられた。


Dynamiteで多くの人たちが希望をもち、アルバムBEでなぐさめられた。

そして今回のMTV Unpluggedのステージで、あらためてこのステージで歌唱力や表現力に驚かされた人も少なくないだろう。

 

それでもなお、彼らのような苦しみが発生してしまう世の中であり、根深いものだということを彼らを通してわたしはあらためて受けとめた。

 

自分自身の価値観だけで言ってしまうと、
日本で生まれ、日本で育ち、親同士の県民性の違いや引越しの経験があるとはいえ、自分自身の根底を揺るがずほどの思想や文化の違い、人種差別に直面したことはないに等しい。

 

そこを理解しようと思ったって、
直面している人たちの痛みを理解しようと思ってもどうしたって限りがある。

 

ゆえにそれについて言及し、批判することについての知識も、経験も自信もない。

 

まして、数年前に彼らが日本にきたときはどうだったのだろうか……当時のメディアの扱いはどうだっただろうか…それまでのことを詳しく知りもせず、だれかに何かを言える立場ではないのかもしれないし、別の立場の人からしてみたら何をいまさら……なんて思う人たちもいるかもしれない。

 

差別や偏見の本質
それを取り除くことは容易ではない
(そもそも本質ってなんなのかさえわからない)

 

それでも、
SPEAK YOURSELFの姿勢と同じように
理解しようと他者の話を聞くことができるし、

 

見聞きしたなかで、
想像し、言動を変えることはできる。

 

また、非難と批判と攻撃の違いを理解し、
その痛みに寄り添えることができるかもしれない。

 

わたしにできることは
見聞きしたこと、知ったこと
どう思ったのかをかみしめること。
そして、想像し、
これからどう生きていくかを考えること。

 

Steve Aoki on Twitter: "Absolutely unacceptable the way radio host Matthias Matuschik speaks hate and racism in general let alone to my brothers. I stand with @bts_BigHit to condemn hate of any kind and stop this kind of prejudice wherever we can. We must stand together. Spread love not hate."

 

Steve Aokiさんはツイートでこう言っている。

We must stand together.
Spread love not hate.

わたしにはこのことばがしっくりきた。

 

 

LOVE MYSELF と、そのさきに…

身近なところに目を向けると
国籍による不利益はいろんなところにある。

 

同じように税金を払っていても、
得られにくい権利がある。

 

同じように働いていても、
不当な扱いを受けていることがある。

 

そして、問題は人種差別だけでない。

 

差別や偏見、障壁で苦しみ生きづらさを抱えている人たちはたくさんいる。

 

目に見えることで苦しむこと
見えないところで苦しむこと
そんな人たちがたくさんいる。

 

人と向き合うとき、
"個"を見て、"その人らしさ"と
接することができているのか。

 

その人たちにとって
わたしたちの視線や接し方、社会は
障壁を取り除くことができるのか。

 

同じように、
人びとの視線や接し方、社会は
わたしの"らしさ"を見てくれているのか。

 

互いに向き合うとき、偏った見方でいないか…
"その人らしさ"を見ることができているのか…

 

相手に抱く悪い感情も当たり前に発生する
そこをなくせとは言えないし、思わない。

 

そんな感情とどう折り合いをつけていくのか
自分をみとめ、受けいれること。

 

そして、他者を理解する想像力ときく力
受けいれ、受けとめること。

 

思春期のわたしが、
友人に対してそうできたように。
その視線や態度が
友人にとって救われたできごとであったように。

 

今まで彼らが
世界中の人たちに向き合い、
立ち向かってきたように。
そんな彼らの姿勢が
人びとのなぐさめや希望になっているように。

 

人びとの生活は一変し、
混乱や不安、憂うつを招き、
そこに寄り添ってきた彼らに、なぐさめられ、
なぐさめられた人たちの多くが、
あらためてこうした問題に直面することになった。

 

今回の件も、今まで傷ついてきたことも、
あるべきでことではない。

 

あるべきことではないけれど、
このタイミングでなければ、もしかしたら、彼らアーティストのことを正当に評価し、問題として声をあげられることは多くなかったかもしれない。

 

そう思うと、彼らはこうやって社会が変わっていく部分を担う人たちであり、その力を積み重ねてきている人たちなのかもしれない。そして、そういう人たちであることを彼ら自身は前からわかっているんじゃないかと思ったりもする。


だって、そういう曲の作り方をしている。


(もちろん、だからといって彼らが傷ついていいという話ではないし、そもそもこういうことだって、それまで彼らを支えてきたARMYたちがいてこそだと思っている。)


彼らがうけた傷やその問題を受けとめて、
次の行動にうつすかはそれぞれだ。


それでも、そのひとつひとつの言動が
きっと、なにかが変わる一構成要素になる。

 

 

つづく LOVE MYSELF を あらためて

先の見えない不安に、
ストレスたまり、苛立つ人もたくさんいる。

 

生活が脅かされ、
あすを迎える力すら失いかけている人もいる。

 

部屋で過ごす人もまた、
変わらずに過ごすことを強いられることでストレスがかかっている。

 

1年経っても変わらない世の中、それによるストレスでこころやからだのバランスは崩れたり、その苛立ちが他者への攻撃、差別や偏見につながっていたりする。

 

"その人らしさ"はどうなるのか、
アイデンティティはまもられているのか。

 

忙殺される毎日に、しごとの意義さえも見失いかけながら日々をおくる。

 

そんなもどかしさを抱え、またもあれこれ考えていたときに彼らが取り組んできた"LOVE MYSELFキャンペーン"のメッセージが届いた。

(英語字幕と韓国字幕の意訳と印象深いところの抜粋)

ジンさんのことば
LOVE MYSELFをしてみたら、
もっとしあわせになって、自信をもたせてくれた。

そしてまわりの人たちのたいせつさを知り、
もっと誠実なきもちで接するようになった。

LOVE MYSELFをしながら成長してしあわせになった体験を共有し、ほかの方たちにも経験してほしいと考えるようになった。



ホソクさんのことば
忙しいと自分自身を顧みずに過ごしてしまうことも多い。
LOVE MYSELFのおかげで、自分自身をふりかえりながら、自分を愛し、たいせつにすることができた。



テヒョンさんのことば
LOVE MYSELFはことばどおりみれば
"自分自身を愛そう"というメッセージではじまる。

でも、究極的なメッセージは
互いを愛し、わたしたちみんなを愛そうということ。

僕がどれだけの愛を受けとっているのか
LOVE MYSELFを通して気づいた。

そしてそれによって
自分自身をもっと愛するようになり、
まわりをもっと愛するようになった。



ジンさんのことば
これから僕たちがどんな方法でLOVE MYSELFをするのか、
多くの方たちと共有したい。

メンバーによってまちまちだけど、僕たちが自分を愛している姿をみて、
みなさんが自分の道を見つける手助けがしたい。

僕は毎回コンサートで多くの癒しを得たので、コンサートを通してLOVE MYSELFのメッセージを送りたい。一緒に癒される時間を過ごせたらいいと思う。



ホソクさんのことば
自分自身を愛することは簡単そうで、そうではない。
人それぞれ受けいれ方がちがうし、自分自身を愛する方法もちがうと思う。
また、まわりの人に愛を伝える方法も人によってちがうみたい。

ただ、多く方たちが自分自身を愛し、まわりの人に愛をわかちあう方法をすこしでも考える機会になれば、それだけでも僕たちのキャンペーンは大きな影響を与えたことになる。



ジョングクさんのことば
大きな声で言いたい。
ひとりでも多くの人にLOVE MYSELFのメッセージが伝わるように。

7人のメンバーみんなで、一生懸命していることを守りつづけながら、声を出しつづけるからみんなが幸せになってほしい。

(※みんなのことばを同じように書き残したかったし、うまく汲み取れている自信はない…

とても丁寧なことば遣いで語られているので、よければ、すべて、彼らのことばで見てほしい……)

 

やっぱりとてもかっこいい
LOVE MYSELFにこめられた思いとメッセージを
曲、ステージ、パフォーマンスにこめ、
伝えていく彼らのかっこよさ
やっぱりとってもとってもかっこいい

 

今回のMTV Unpluggedのステージもそう、
だからこころが震え、涙が出た。

 

そんなステージと彼らが受けた問題をつなげてつづることには抵抗もある。

 

それでも、

観るタイミングがすこし遅れたことも
そのことで思わぬ情報がはいってしまったことも
ステージをみてパフォーマンスに感動したことも
あらためて考えるきっかけになったことも
そしてふりかえり、受けとめたことも
出会った人たちのことも
もどかしく苦しい日も
Answer : Love Myselfをくりかえし聴いた日も
LOVE MYSELFキャンペーンのお知らせも
グラミーを口にしてきたユンギさんの誕生日も
そこでのパフォーマンスが決まった日も
それがもつ意味、それがもたらす意味が何なのかも

きっと、かみしめるタイミングだったんだと思う。ぜんぶつながっている。

 

彼らと出会えたわたしは
幾度となくしあわせをもらっていて、
もらったしあわせをだれかにつなげられたら…
と、思うようになった。

 

今回のこともそうだ。
彼らが直面した問題に対して、
彼らだけの問題として見るだけでなく
想像し、考え、言動を変えていけばいい。
そんな風に思っている。
ありのままを受けとめて、できることひとつひとつ

 

そしてかっこよく生きる彼らをみて、
また学べばいい
そして彼らの原動力ともなるARMYたちをみて、
また学べばいい

 

彼らを知って5ヶ月になったところだが、
かわらずARMYと名乗る自信も加わる勇気もない。
そんな自分も受けいれて、できることひとつひとつ

 

You've shown me I have reasons I should love myself
(君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を)

내 숨 내 걸어온 길 전부로 답해
(僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう)

어제의 나 오늘의 나 내일의 나
(昨日の僕 今日の僕 明日の僕)

(I’m learning how to love myself)
(僕は自分自身の愛し方を学んでいるんだ)

빠짐없이 남김없이 모두 다 나
(一つも 余すところなく 全てが僕なんだ)

 

 

 

 

 

 

BTSからもらった しあわせ の つなぎ方

 

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BTSをすきになって4ヶ月が過ぎようとしている。

 

ふりかえってみると、
彼らにはもらってばかりだった。

 

すきなったきっかけの
Dynamiteではあたたかさ、希望、強さを。

 

どはまりしたLOVE YOURSELF 結 'Answer 'では愛や自己肯定や他者理解、恩返しとしての表現のやさしさ、そして、生きざまなど

 

彼らの作品に出会うたびにもらったものを数えだしたらきりがない。

 

彼らのコンテンツやSNSで表現されること、
曲への向き合い方や表現の仕方、
ファンであるARMYたちへの思いの伝え方は
どれもまっすぐでかっこいい。

 

BE(Essential Edition)の発売にあわせて、
たくさんのおくりものが届き、
わたしの日々はにぎやかだ。

 

愛に溢れ、おくられたもの、
その大きさに気づいたとき、からだが震えた。
改めて彼らがかっこいいと思い、
たまらなくなったきもちをすこし。

 

 

 

  


感情や想いが伝わる〈 ...Notes 〉

2月1日の00:00になると歌声と映像が公開された。

 

そこから毎日00:00に
ひとつずつ〈 ○○'s Notes 〉として記された。

 

その声はステージやCDに収録されるような歌声ではなく、ひとりひとりがつぶやくように、考えて、たしかめるように、声を発していて、

 

そのなかには"(いまは直接会えないところにいる)ARMY"に向けて話しかけられているかのような、耳元でそっと歌ってくれているような、そんな素朴さがあった。

 

人との距離を求められる時代のなかで、耳元では人肌をかんじそうなほど、ぬくもりをかんじた。

 

歌声も、映像も、素朴な粗さがあり、
メモ、記録、曲譜……
それらすべてがまさにNotesだった

 

BE(Deluxe Edition)をつくる過程で、それまで抱いてきた感情や考え方、思い、考えついた音を整理するために記された、その当時を表しているかのようなそれぞれのNotes…

 

ときが経ち、BE(Essential Edition)の発売にあわせ、改めてNotesとして残されたように思えた。

 


< SUGA's Notes >
잠시 / Telepathy

< RM's Notes >
Life Goes On

< Jung Kook's Notes >
Stay

< Jimin's Notes >
병 / Dis-ease

< V's Notes >
Blue & Grey

< j-hope's Notes >
병 / Dis-ease

< Jin's Notes >
Stay

 


歌詞を知っているからこそ
当時の粗さをかんじるそれぞれのNotes見聞きし、
なんだか押しつぶされるようだった。

 

 

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そして、さいごに公開されたNotes、
< BTS Notes >
내 방을 여행하는 법 / Fly To My Room

 

わたしはすごくすごくあたたかなきもちになった。

 

なぜなら、BE(Deluxe Edition)の発売前に公開されたConcept Clipを見聞きしたときのわくわくと、発売後に初めてFly to My Room を聞いたときのやさしいひかりを思い出したから。

 

생각은 생각이 바꾸면 돼
(考え方を変えればいいんだよ) 

 

この曲のとってもすきな歌詞のひとつ。

 

この曲があらためて < BTS Notes > として残されて、よかったなと思った。

 

Concept Clip と < BTS Notes > の、ここちのよいそれぞれのメロディをなんども聴き比べて、あたたかく、しあわせなきもちをたしかめていた。

 

내 방을 여행하는 법 (自分の部屋を 旅行する方法)

 

BigHit Entertainment on Twitter: "< BTS Notes > 🎵 https://t.co/eaWWwS6IfX #BTS #방탄소년단 #BTS_BE #FlyToMyRoom #내방을여행하는법… "

 

 

BigHit Entertainment on Twitter: "#BTS #방탄소년단 #BTS_BE Concept Clip (Mirror ver.)… "

 

 


ARMYへのやさしさが詰まったCurated for...

Notesがおわっても、おくりものは続いた。

 

10日経った2月11日の00:00、
今度はCurated for ARMYとして、メンバーひとりひとりがARMYの部屋に"これがあったらたのしいだろう、しあわせだろう"ものを考え、集めてくれた。


< BTS Notes >として記された
내 방을 여행하는 법 / Fly To My Room

 

"考え方を変えればいいんだ"と、受け止め、
もどかしさもどんな感情も受け入れてくれた部屋

 

이 방이 내 전부
(この部屋が ぼくのすべて)

그럼 뭐 여길
(じゃあここを)

내 세상으로 바꿔보지 뭐 Yeah
(ぼくの せかいに 変えてみようか)

 

어쩜 기쁨도 슬픔도
(もしかすると 喜びも悲しみも)

어떤 감정도
(どんな感情も)

여긴 그저 받아주네 (yah yeh yah)
(ここは ただ 受け入れてくれる)

 

생각은 생각이 바꾸면 돼
(考え方を変えればいいんだよ) 

 

 

BE(Deluxe Edition)の発売時には
それぞれのメンバーのコンセプトの部屋が公開され、それぞれの"らしさ"が詰まっていて、とってもいいなと思った。

 

そして、今回のBE(Essential Edition)では
ARMYの部屋に焦点をあて、それぞれの"らしさ"をこめて、寄り添うようにARMYの部屋へ集めてくれた。

 

部屋で過ごすARMYを思う彼らなりの寄り添い方。
この曲をつくるときも、こんな風にARMYのしあわせを願っていたのだろうか。

 

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NotesもCurated for ARMYも
おくられた時間はどれも00:00だった。

 

彼らの曲、00:00(Zero O'Clock)の歌詞と重ねて、

 

초침과 분침이 겹칠 때
(秒針と分針が重なるとき)

세상은 아주 잠깐 숨을 참아
(世界は ほんのすこし 息をとめる)

Zero O'Clock

And you gonna be happy
And you gonna be happy

막 내려앉은 저 눈처럼
(舞い落ちる 雪のように)

숨을 쉬자 처음처럼
(息をしよう 最初のように)

And you gonna be happy
And you gonna be happy

Turn this all around

모든 게 새로운
(すべてがあたらしい)

Zero O'Clock

 

00:00 には "And you gonna be happy"

 

Essentialを発売するにあたり、彼らの愛の深さや思いの強さをこれでもかというほどかんじた。

 

どこまでもあたたかい人たちだ。

 

BE | BTS | Big Hit Entertainment

(Notesとcurate、Deluxeのときに公開されたメンバーそれぞれの部屋のコンセプトの公式まとめ)

 


「ARMY 사랑해!」

BE(Essential Edition)の発売日には7人みんなでV LIVEを行い、

 

[V LIVE] BE.T.S💜

 

(Essential Editionになかなか触れられずに、彼らのにぎやかさをみているだけでもにこにこしてしまう)

 

さいごには、7人集まって、にこにこのえがお
「ARMY 사랑해(愛してる)!」としめくくられた。

 


近況と想いが添えられた Video Call...

Curated for ARMYの公開から
さらに10日が経ったとき

 

新たにVideo Call verとして
メンバーそれぞれからビデオ電話(のような映像)が届いた。それも10分おきに。

 

とってもとっても身近な存在のように、

 

Life Goes Onのメロディにのせて、人生はつづき、

 

Video Call のさいごには直筆メッセージ。

 

そのひとつひとつがすてきだった。

 


BE(Deluxe Edition)を買おうときめたとき、
きもちだけのすきではなく、
自分の中で、作品を迎えいれる重みが加わった。

 

作品を迎えいれようときめたのは
彼らから"もらったもの"に気づき
それがこめられた作品は、きっとたいせつに、力を与えてくれるものになるだろうと確信したからだった。

 

(Essential Editionは購入していないので作品は手にしていないけど)購入にあわせ、おくられたもの、その"もらったもの"の大きさをまたかみしめている。

 


しあわせな人になれたよ

メンバーひとりひとりを書き記したいきもちもあるが、あえてひとつ。キムテヒョン、Vのものを。

 

BigHit Entertainment on Twitter: "< V's Notes > 🎵 https://t.co/6GQVaxnUzU #BTS #방탄소년단 #BTS_BE #BlueAndGrey… "

 

そして

 

https://youtu.be/NTZ3gZmCgkU

 

 

< V's Notes >
Blue & GreyをつくったVが
BE(Deluxe Edition)のあたり時期、その歌詞のとおりの感情や様子だったんだろうか。

 

I just wanna be happierの歌詞を
強くなぞっているこの部分にこころが押しつぶされた。

 

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改めて、< V's Notes > として公開されたとき、
孤独さや、当時の思いをバチン、と
映像化されてしまったような気がして、苦しくなった。

 

それが、ときが経った(ように思える)Life Goes OnのメロディとともにVideo Call verとして添えられた手紙と表情によって、その苦しさは拭われた。

 

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아미 너무 감사하고
덕분에
저는 행복한 사람이
됐어요 ‪・‿・
BTS♥︎ARMY
We Purple U


あみ ほんとにありがとうございます
おかげで
ぼくは しあわせな人になりました ‪・‿・
BTS♥︎ARMY
We Purple U 

 

それまでVideo Callらしい身近さとすこし憂いのある表情に思えたが、この手紙を見せるとき、とてもおだやかな顔をしていた。それを見て、わたしはすこし涙ぐみながらおだやかに、にこにこと画面を見つめてしまった。

 

数ヶ月前、Blue & Greyの歌詞に
わたし自身の感情を重ねて、助けられた。
寄り添い方がとてもあたたかかった。

 

괜찮다고 하지 마
(大丈夫だって言わないで)

괜찮지 않으니까
(大丈夫じゃないから) 

 

もやもやとしたきもちを、言葉に替え、メロディにのせるのは相当な向き合い方が必要だと思う。

 

Blue & Grey をつくり、
BEを発売し、
みんなでうたった曲、
メンバーと重ねてうたったBlue & Grey
そして、Snow Flowerをつくり、うたわれた

내 blue and grey 를
녹여줄 따뜻한 네게

(ぼくのblue and greyを
溶かしてくれる あたたかい きみに)

 

人生はつづき、
あらためてLife Goes Onにのせて
メッセージをおくる頃、
こんな風におだやかになれるんだと

 

弱さを知っているからこそ、
そこと向き合ったからこその強さをみた気がした。
こころが震えた。

 


こちらこそ、しあわせ になってるよ

彼らの感情や考えと、ARMYへの思いを詰めこんだBE(Deluxe Edition)は多くのARMYに共感となぐさめを与えただろう。もちろんARMYに限らず、わたしのような人を含めた多くの人たちにも。

 

自らの感情を整理し、0から作品を生み出す作業の苦しさとよろこび、それが世に出されるとき、与える側としての喪失感、多くの人への共感、差し伸べられるやさしさや新たなひかりを生み出すこと、そのすごさもそうした一連の感情を彼らの側にたって理解することはできない。

 

もらう側として、彼らのメッセージをうけとり
自分なりに現実と向き合い、
この数ヶ月間はBEと、そして彼らの音楽を聞き、
それでも人生はつづく、Life Goes Onだ、
と思って過ごしてきた。

 

彼らをすきになってからの4ヶ月、"もらっている"ばかりだった。

 

もらうことで整理された感情や考えがあり、
それがしあわせにつながった。

 

彼らの音楽により、しあわせにつながる人がいること、そしてそれが彼らに伝わることで、彼らもまた作品を生み出すときに苦しみながら整理した感情や、作品を送り与えたりするときの苦しみをすこしでもやわらげる、しあわせにつながっている。

 

BE(Essential Edition)発売にあわせて届いたおくりものたちを見聞きし、そんな風にも思えた。

 

もらうばかりではなく、わかちあっていたのかも。

 

目の前で、向き合ってライブができなくても、(もちろんぜったいにしたいはずだし、できる世界であってほしいけど)多くの人たちが、彼らが作り出した音楽になぐさめられ、かんじたよろこびはきっと彼らに届いている。


だからこそ、あらためてEssential Editionとして
ARMYへ感謝を伝えるように、また、多くの人たちに届いた証として、ビルボード1位とグラミーノミネートのステッカーを貼って販売し、その販売に向けてさらなる思いを詰めこんだのではないか。


(Essential EditionはDeluxe Editionよりも手頃な値段で、サイズ感も親しみやすいので、あらためて彼らの曲に興味をもった人でも手にとりやすい、というやさしさもいいなと思った)


それでもやはり、
生み出され表現される作品のすばらしさに"もらってばかり"という感情をもつし、直接会って感謝する機会を強制的に失われていることにもどかしさもある。

 

いつの日か、こんな彼らに恩返しができる日がくるのだろうか…。そして彼らへの恩返しってたとえばどんなことなんだろうか……。

 


もらった しあわせを つなぐこと

作品を手にして、
ずいぶんと愛しさは増しているけれど
恩返しとしてなにができるのだろうか。

 

いつもいつも、もらってばかりなので、
なんとなくずっとそんなことを考えていた。

 

ただ、ほんのすこし、10分おきにメンバーそれぞれからのVideo Callと、それに添えられた手書きのメッセージを受けとって、考え方に変化が生まれた。

 

たとえ、彼らへの恩返しが届かなくても、
彼らから"もらった"しあわせを、誰かに"つなぐ"ことができるといいな、とふと思った。

 

10分おきのメッセージをみた1時間と、それをみてしあわせをかみしめたそのあとの数時間で変化した考え方はほんのすこしの変化だけど、とても大きいように思う。

 


影響を受けて、新たに、または、より深く社会問題などに関心をもつことも、

誰かを思って行動しようときっかけになることも、

こんな風に考えさせられることも、

4ヶ月前と比べたら大きな変化だった。

 


むかーしむかし
学校でペイフォワードというしくみ(?)について
書かれた本を読んで、自分の考えをまとめる課題があったことを思い出した。

 

読んだ本のタイトルや内容は全く思い出せないが、小説だったか映画だったかの話を引用して、宗教や文化の違いを背景にしたボランティアへの動機とかどうとかって話だったと思う(全然覚えてなさすぎて参考も引用もできない…)

 

ペイフォワードは
自分がうけた恩を、相手に恩返しするのではなく
ほかの誰かにおくる、というものだった。

 

(調べたらとPAY IT FORWARDという小説とそれをもとにした映画があったけれど、それを引用されていたボランティア動機づけの本は探し出せなかった…) (小説はこちら)

 


BTSのメンバーは、ARMYからうけた愛を恩返ししたいと表現していることも多い。

 

わたしがAnswer : Love Myselfをとくべつすきな理由にはそういう表現が含まれているからだ。

 

それまでの曲とこの曲が違うところは、
"自分を愛すべき理由がある"、その”自己の肯定"には
"君の存在があったこと”が示されているところ。

You've shown me I have reasons I should love myself

この歌詞のように、自分を愛することが
"君に対しての恩返し"、"信頼の証"、
"自分たちのできること"というメッセージが伝わる。

 

彼らがこれほどまでにかっこいいところと恩返しの理由。苦しみ傷つきながらも生き、それを表現する理由。その過去にも今にもARMYの存在がある。

 

ARMYに答えようと、
彼らは今までも作品やメッセージで
ARMYに恩返しするように、愛を伝えている。

 

そして、彼らはその恩返しを、作品にとどまらず、それぞれ関心のある問題や団体にチャリティーをしている。

 

その行動の一貫性とかっこよさも惹かれたきっかけのひとつだった。

 

ARMYもまた彼らと同じで、
BTSとARMYの相互にとどまらず、他の誰かに向けてそのしあわせを"つなごう"としている。

 

メンバーの誕生日には寄付を募り、行動に移したり。彼らをすきになって、世界中のARMYのそうしたできごとを目にするたびに、かっこいいなと思っている。

 

BTSとARMYの関係性は、そこに足を踏み入れてみないとわからない。

 

4ヶ月経っても、わたしはまだARMYと名乗る自信はないし、その輪の中に加わることに勇気が必要だ。

 


寄付やチャリティーに慣れ親しんだ文化のなかで生きてこなかったし、そうした行動が自己満や偽善のニュアンスを含んで受け止められたりもすることに違和感もあった。

 

ペイフォワードのしくみ(?)を知ったときに、恩おくりという動機によるものであれば行動はしやすく、他者からの視線も気にならないな、と思った記憶がある。

 

そしていまそれをわずかに体感している。

 

彼らがつくりだす作品そのものに、ARMYや社会全体に向けた大きなチャリティーの意味をもつようにかんじたし、

 

お金を払って、その作品を手にしているけれど、それは対価という感情ではなく、それもまたチャリティーのような感情にもかんじている(ギブアンドテイクとも違うように思う)

 

遠く離れた閉鎖的ないまの世の中では、直接会って、エネルギーや感謝を伝えることができない。

 

人気のある彼らに、生で会えることがこの先あるのかもわからない。

 

恩返しができなくても、このきもちをつなげよう

 

彼らから"もらったしあわせ"を
誰に、どんな風に、"つなげる"のかはわからない。

 

チャリティーなのか、ボランティアなのか、寄付なのかわからないし、もっともっと身近な存在に対して言動の変化なのかもしれない。

 

なんだっていい、まずは動いてみればいい

 

きっと、世界中のARMYは
こんな風に突き動かされているのだろう

 

あらためてBE(Essential Edition)発売で考えさせられたことがたくさんあった。

 

彼らに出会い、ほんとうによかった。
DeluxeとEssentialの2つのBEを
愛あるかたちで、世の中におくりだしてくれて、
そのきもちをもらい、"しあわせをつなげたい"
そんなきもちが芽生えたことで
BEへの愛情がさらに深まった。

 

これからも、たいせつに。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BTSのやさしさとあたたかな希望にふれてBE購入をきめた話

 

 

先日、BE(Essential Edition)の販売を知った。


わたしはBE(Deluxe Edition)を購入している。


発売時期はすきになりはじめたばかりで購入するのに迷いがあり、そこから購入に至ったきもちと、いまのきもちの話。

 

 

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購入へのためらい

 

彼らを知ったのは10月のはじめ。

 

すきになって、まもなく
彼らがカムバすることを知った

 

 

何年も前に韓国のアーティストを追っていたことがある。露出が増え、作品の魅力をかみしめられるカムバ期間はわたしにとっておまつりみたいなものだったからきもちが高鳴った。

 

 

それと同時に考えた

 

 

作品を購入しようか…?

 

 

すきなアーティストのものは、これまでもサブスクではなく、CDを購入していて(映像も)、CDを購入しながらすきをたしかめ、ぎゅっとしまいこみ、5年や10年などの長い年月をともに過ごしてきた

 

 

すきになってまもなくして、
こんなに早い段階で
そのすきの枠にいれてしまってもいいのかしら?

 

 

彼らを、そして受け入れたCDを、
大切にしてあげられるのだろうか?

 

 

手軽にきけるサブスクや
手に入るコンテンツとは違う

 

 

わが家に迎えいれたからには
最大限たいせつに、かわいがってあげたかった

 

 

だからこそためらった

 

 

Dynamiteによってとりもどした日常



コロナの異常を目の当たりにする毎日と、世界中のざわめきを消化できず、感覚過敏になっていたわたしは刺激をなるべく避けていた

 

 

毎日きいていた音楽、日常にあふれた音楽
日常を彩っていた音楽を遠ざけ、生活が変化した

 

 

声のトーンが落ち着いているラジオをきいたり
とにかく何か日常とかけはなれた世界に没頭したくて韓国ドラマをみたり…

 

 

そんなときにDynamiteに出会った

 

 

きっかけはカバーだったので
正確には彼らの歌声ではなかったが。

 


すきな曲のテイストだったので
すぐさま本家をたどり、BTSを知った

 


Dynamiteは"ふとしたとき"、"ふっ"とラジオやスピーカーから流れても、とてもここちがよく作られていた

 

 

その耳なじみのよさ、聞きやすいメロディーにのせて、コロナ禍おいても人生のすばらしさを伝えていた

 

 

とても救われた。

 


(予定していたツアーが中止になってしまったことを知り)世界中のファンたちに向けた全文英語歌詞という共通言語によるわかりやすいメッセージと、なぐさめやはげまし

 

 

そんな贈り方をされたこの曲が火花のように各国に散らされて、彼らのファンたちだけでなく、世界中に、爆発的に、いろんな人に伝わり何万回も再生されている

 

 

この曲で彼らのことを知った人たち、なんとなく知ってはいたけど改めてはまった人たち、そんな人がかなり多くいる、もちろんわたしもそのひとりだ。

 

 

それだけのインパクトがある

 

 

わたしはこれをきっかけにして、人間性と他の作品のすばらしさを知り、急速に彼らをすきになった(過去投稿参照)

 

 

感覚過敏で遠ざけていた音楽を、彼らの楽曲たちを知りたい衝動で、聴きこみ、いつの間にか日常に彩りを取り戻すことができていた

 

 

Ladies and gentlemen, I got the medicine so
you should keep ya eyes on the ball, huh

このことばのように、彼らにのめりこんだ。

 

 

 

Dynamiteと、他楽曲との重なりで
あたたかなやさしい希望に触れる

 
Dynamiteをなんども聴いて
歌詞のなかで印象的だった部分は

 


①Dynamiteの使い方
②星やひかり、輝きを意味するメッセージ性 ③Dynamiteの輝き方

 

 

①Dynamiteの使い方


I'ma light it up like Dynamiteと
life is Dynamite

 

の2つのDynamiteの使い方。

 

《火花》のようにとひかるというそのまま意味と
人生は《すばらしい》という意味

 

 


② 星やひかり、輝きを意味するメッセージ性

 

I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight

星、夜、そして火をつける(=ひかり)

 

 

Dynamiteのこの歌詞が
MikrokosmosやLightsの世界観と重なった

 

 

 Mikrokosmos歌詞の抜粋

한 사람에 하나의 역사
(ひとりにひとつの歴史)

한 사람에 하나의 별
(ひとりにひとつの星

70억 개의 빛으로 빛나는
(70億個の光で輝く)

70억 가지의 world
(70億種のworld)

 

칠흑 같던 밤들 속
(漆黒のようだった夜の中)

서로가 본 서로의 빛
(互いに見合った 互いの光)

같은 말을 하고 있었던 거야 우린
(同じ言葉を言ってるんだ僕たちは) 

가장 깊은 밤에 더 빛나는 별빛
(最も深い夜にもっと輝く星の光)

가장 깊은 밤에 더 빛나는 별빛
(最も深い夜にもっと輝く星の光)

밤이 깊을수록 더 빛나는 별빛
(夜が更けるほどもっと輝く星の光)

 

사람이란 불, 사람이란 별로
(人とは明かり, 人とはあまり)

가득한 바로 이 곳에서
(まさに満ちているこの場所で) 

We shinin’

 

Shine, dream, smile
Oh let us light up the night

우린 우리대로 빛나
(僕たちは僕たちのまま輝く)

Shine, dream, smile
Oh let us light up the night

우리 그 자체로 빛나
(僕たちそのもので輝いている)

 
Mikrokosmosの歌詞そのもの、すべてがとてもいい。

 

Mikrokosmos

Mikrokosmos

 

 

Lights(日本オリジナル曲)の歌詞の抜粋

 

目を閉じてみれば
暗闇の中でyour light woah
照らしてくれるから
恐れず歩めるyou & I woah

You're my light you're my light
いつだって
僕の心に差し込む

You're my light you're my light
どんなに
離れていても届いてる

 

目を閉じてみれば
暗闇の中でmy light woah
照らしてあげるから
恐れず歩もうyou & I woah

I'm your light I'm your light
いつだって
君の心に差し込む

I'm your light I'm your light
どんなに
離れていても届ける

 

I'm breaking down そんな中光が見える
どんな辛い夜さえも朝は来る
乗り越えるんだ未来さえも
もう止まらないよ
幸せの価値なんて自分で決めてしまえばいいんじゃない
そしてまた今日もgrow up

 

Lights

Lights

  • BTS
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255

 

 

 

星に例え、そのひかりの存在と尊さを、
そしてBTSが輝くさまと、ARMY自身が輝くさま、
互いに与える影響について表している。

 

 

弱さがあってもいい、ありのまま存在で輝いていることのたいせつさと、輝きつつげることのたいせつさを伝えてくれている。

 

 

 

③Dynamiteの輝き方

 

ここであらためてDynamiteの歌詞にもどり

'Cause ah, ah, I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight

からはじまる、夜空に打ち上げられるメッセージ

 

 

Disco overload I’m into that I’m good to go
I'm diamond you know I glow up
Hey, so let's go

力強い輝き方で語りかけられる

 

 

そしてサビ

'Cause ah, ah, I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight

Shining through the city with a little funk and soul
So I'ma light it up like dynamite, woah

funk and soulにのって、さらに力強く輝く。

 


Discoがテーマ、世界観だからこそのメッセージ 

Ladies and gentlemen, I got the medicine so
you should keep ya eyes on the ball, huh

 

 

Dynamiteが表す、コロナ禍でのメッセージ。

 

 

打ち上げられる火花の力強さによって、彼らのメッセージの強さが伝わる。

 

 

MikrokosmosやLightsのような儚い曲調ではない。

 

 

『 I'm diamond you know I glow up 』と
語りかけられるとき、
Dynamiteとdiamondとの違いに気づく。

 


diamondは天然で最も硬い硬質であり、
その輝きはだれもが理解しているものだろう

 

 

どれほどに力強いメッセージなのかわかった

 


以前の曲たちと結び合わさり、
歌詞は全体的にちりばめられ、
伝えたいメッセージは重なる

 


彼らの曲たちは
いつもあたたかく、やさしく照らしてくれている

 

 

 

彼らが語ったこと

 

はまったきっかけは2018年の国連でのスピーチとLOVE YOURSELF 結 'Answer'(過去投稿参照)だったが、彼らは2020年9月にもスピーチしていた。

 

 

国連で彼らが語ったこと

 

(国連のみんなの言葉で、印象に残った部分の抜粋)

 

ナムジュンの言葉
夜空を見上げても星が見えない


ジミンの言葉
絶望した、すべてが崩れた
窓の外を眺め、行けるところは部屋

 

ユンギの言葉
ツアーがあった頃も部屋は僕の世界であり、
音楽や楽器、スマートフォンにはファンが存在していた

 

テヒョンの言葉
しかし以前と違って、より孤独と狭さを感じた
苦しく、憂鬱だった
素敵な人はこうする、自分の人生の主人公はこうする

 

ホソクの言葉
多くの感情を抱いて7人で音楽を作りはじめた
予測できない人生で、僕と僕たちを信じ、最前を尽くす

 

ジンの言葉
重要なことは自分自身を大切、はげまし、楽しくさせる
大切さなのはなにか、僕、あなた、わたしたち
Love myselfのように、
そして"I'm diamond you know I glow up"
Dynamiteの歌詞のように。

 

ジョングクの言葉
ナムジュンは星が見えないって言ったけど窓ガラスにうつった僕、僕たちの顔が見えた
できることは僕たちの声で多くの人に力を与えること

 

そして、さいごのナムジュンの言葉
夜は更けるほど星の光はもっと輝く
星が見えなければ月明かりを頼って
月明かりがなければ互いの顔を明かりにしよう

 

Life goes on.

 

Let's live on.

 

 

 

(印象の部分は抜粋してるのでできれば本人たちのことばを受けとめてほしい……)

 

 

最後のメッセージで
繰り返し伝えられる、Life goes on

 

 

単に生活が続くってメッセージだけではなくて、いろいろあるけれど、Life is Dynamite《人生はすばらしい》がLife goes onなんだ、と。

 

 

そして、そのLifeにはDynamiteやdiamondの光や輝き方、お互いの光、深い夜に輝く光、人という光というMikrokosmos、Lightsなどの意味が含まれている…

 

 

他曲とのかけ算で魅力が増す彼らの曲。
伝えられるメッセージの一貫性。
彼ら7人で話し合い、手がけられる作品には
どんなあたたかさやさしさがつまっているのだろうか…

 

 

 

"BE"と"Life Goes On"

 

"コロナ禍の異常と日常、たのしそうな姿、人生の主人公としての生き方、どう感じているのか、もどかしさとやれることさがし、できることをどう伝えるか、世界とつながる"

 


そんな彼らのメッセージがどんな風に作られているのか、なんて勝手に思いをめぐらせた

 

 

そしてそのなかで、
新曲アルバムBEの発売のおしらせ

 

 

リード曲が"Life Goes On"であることを知る。

 

  

公表されたコンセプトは"部屋"であり、コンセプトフォトではそれぞれの"らしさ"が強調された

 


"らしさ"語るほど彼らの"個"について、詳しく理解しているわけではない。

 

 

それでもなんとなく理解できるほどには"らしかった"

 

 

それぞれの"らしさ"が際立つなかで、曖昧さを含んだ
花いっぱいのジミンの部屋と、
宝石が置かれたジンの部屋。

 

 

花いっぱいの部屋には
それまで彼が歌ってきたSerendipityの花の雰囲気で出会いと愛情を、

 


宝石が置かれたの部屋には
国連で彼が伝えた『 I'm diamond you know I glow up 』に重なる宝石たちを。

 

 

他のメンバーの"個のらしさ"の表現とはまた違う、
どう魅せたいか、なにを伝えたいか
そんな2人の部屋もまた"らしいな"なんて思った。

 


2018年の国連で語られたメッセージと重なるように、彼らの歩むスピードで曲となり歌詞となり作品となる。そこに魅了された。

 

 

それはきっと2020年も変わらない。

 

 

誰もが経験したことのない人生を
ひとつずつ蓄積しながら少しずつ歩もうと、こめられた思いの一貫性、真摯な姿勢が彼らの魅力のひとつだと思う

 

 

今回のアルバムも
その魅力を存分にかんじられるじゃないか…

 

 

どんな仕上がりでも、今回のコンセプトおいて"らしさ"がきっと詰まってる

 

 

たのしみでしかたがなくなった
買う前からとてもときめいてる

 
 

どんな曲たちであっても、どんな構成だろうと
手にする前からこんなに思いをめぐらせ考えている

 


これから過ごす毎日に、人生に、
きっと力を与えてくれる。

 

 

買わない理由がないじゃないか
そう思って、購入をきめた。

 

 

 

それでも、人生はつづく

 

彼らの愛をこめられた作品が
わたしの思いを重ねて、唯一無二のBEになった

 

 

カムバの日はしごとがひたすらに忙しくて
おまつりを体感する余裕などなく、
何が起こっているのかを端切れのように知った

 

 

すこし落ち着いてから
Life Goes OnのMVをみて、泣いた。

 

 

 

 

日常と異常、
異常化のなかでも彼らが存在し、つながっている。

 


オンラインでつながった
MAP OF THE SOUL ON:Eのあの日のように。

 


ただし、直接会えない、未完のものとして、せつなさを残しながら。

 
 

Your eyes tell(日本オリジナル曲)

君のいない未来は
色のない世界
モノクロで冷たい

(MVをみてこの歌詞が思い浮びさらにせつなくなった)

 

 

そして、ほかの曲を、ひとつひとつ聴きはじめた。 

 

f:id:ma_gu:20210202045824j:image

 

 

それまでの彼らの作品は
そのときに考えていること、どう表現したいか、どう生きていたいかって人生観の部分がとくにひしひしと伝わるけれど

  


BEに関しては"今彼らがどう感じているのか"がより強く伝わる

 


まさに"BE"

 

 


明るく照らすDynamiteの部分だけじゃなく、もどかしさも、苦しみも、憂うつさも、叫びも、折り合いのつけどころも、たのしさも、やさしさも、あたたかさも、ぜんぶ

 


それでも人生はつづく

 


Dynamiteはスピーカーできくここちよさがあったが、BEの曲たちはきもちの内側にある複雑な感情をひとつひとつたしかめるように、ヘッドフォンやイヤフォンで部屋の片隅でひっそりと、しっとりと聴くここちよさがある。

 

 

(複雑な感情をもつことは)みんな同じだよ、と
同じ歩幅で歩んだり、立ち止まったり、落ちこんだり。

 

 

そして、ちょっと視点を変えてみよう?と
明るい方へと手を引っぱってくれる

 

 

狭く、寂しい孤独な部屋とこころにひかりが射した

 

 

Life is Dynamite そして Life Goes On

 

 

彼らなりのLife Goes Onにこめた思いと、
これがBEのやさしさとあたたかさと希望なんだ。

 

 

購入する前にかんじていたそれは、
購入した後はさらに強まり、支えてくれている。

 

 

Life goes on.
Let's live on.

 

 

やっぱり買ってよかった。

 

 

BE(Essensial Edition)の発売告知をうけて、わたしにはもうessential(不可欠)な作品になっているな、とわが家にあるそれを眺め、そんなふうに思った。

 

 

たいせつにしながら生きつづけよう。



 

 

 

補足

すこし遅れて知った公式の動画を2本

 

 

作品について話し合っている彼ら

 

 

 

作品を開封し、話している彼ら

 

 

 

彼らの口から語られる思いと、その誠実さ。
この動画がそのほんのわずかな部分のきりとりであっても、手元にあるBEにはこの動画では見えない部分の思いがぎゅっ、と詰まってると思うと十分にしあわせなきもちになる…

 

 

 

  

 

 

 

 

Blue & Grey の寄り添い方

 

昨日おくられたSnow Flower by Vをきいて、
あわてて書きとめたが、
せっかくならこっちも書いておこう、と

 


BEのアルバムのBlue&Greyの話。

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Where is my angel
(僕の天使は どこにいるの)

하루의 끝을 드리운
(1日のおわりに影を落とした)

Someone come and save me, please
(誰か来て 僕を助けて どうか)

지친 하루의 한숨뿐
(疲れ果てた一日の ため息だけ)

のテヒョンさんの歌い出しから、こころが痛む。

 

この曲をはじめてきいたとき、曲のイメージが深く暗い海に沈んでいる状態のなかで、ひとすじの光ですこし明るくなったその水の中で、深く抱きしめられているかんじだった。

 

ただそこには、あたたかさのなかにも互いの重みでさらに沈んでいくような苦しさもあって。

 

というか、その時期はとても落ちこんでいたので、どちらかというとあたたかいなぐさめよりも、辛さをともにするかんじが強くて、苦しさのほうが強かった。

 

 

みんなが大変なときを過ごすこの環境のなかで、
たくさんの人たちに、ひとりひとり向き合う毎日。

 
社会全体でなにも改善はされていないのに、目の前のひとりを救えたのか救えていないのか、その場しのぎなのではないか、わたしの仕事は意味のあることなんだろうか…と、思いがけず落ちこみ、たたかう相手の大きさや変わらない環境とその異常さにさらに落ち込んだ。

 

 

これを聴くのは涙があふれそうになるので帰宅してからにしようと、決めていたくらいだった。(実際には帰路中きいて涙目になってるけど)

 

そうやって何度も何度もこの曲を聴いているうちに、
感じ方や受け止め方も少しずつ変化して、
互いの重みと沈みで感じた辛さは、実は抱きしめられたときの一瞬のそれで、そのあとはずっと抱きしめられながら水の流れでふわっと浮いたり沈んだりを繰り返して、その環境から抜け出せずとも、一緒に寄り添う心地よさを感じるようになった。

 

  

괜찮다고 하지 마
(大丈夫だって言わないで) 

괜찮지 않으니까
(大丈夫じゃないから)

 

どうにもならない今のこの環境で、落ちこむことも、その落ちこむきもちへの寄り添い方のあたたかさに、ほんとにすくわれた。

 

 

水温のような鼓動のような温度をかんじるあたたかさがとてもよくて、ただ、願わくばin the soopで流れたテヒョンがつくったままの状態でもきいてみたい。

 

 

https://youtu.be/amnspvOH-EE

 

 

Snow FlowerからかんじたARMYのぬくもり

 

 

25日の夜すてきなおくりものが届いた

 

 

BANGTAN BLOG :: Snow Flower by V (feat. Peakboy)

 


(和訳)

Hey snow
It's coming today

何を準備すればいいかな
君を歓迎する準備は ok

灰色のキャンバスの上に Fallin
君が覆ってくれればいいよ
世界を君にあげるよ

 

冷たい季節の中で
君が来るのはイベント

ぼくのblue and greyを
溶かしてくれるあたたかい君に

Christmas without you would just not be Christmas at all
Bright mistletoes up above us, it's just you and me 

 

‘I love you’

 

世界中が白い花たちで
僕たちの時間をもっと特別に

止まった時間の中で
悲しい君の笑顔に花が降りますように

 

美しく世界が白く染まる時
色あせたその色を君と滲むよ
今年はあちこちに白い天使たちが多いでしょ
大きく息をして、君に似たあそこの花たちを見て

僕のそばにあたたかいぬくもりを感じて。
冷たい君のきれいな手で僕を捕まえて
君をずっと守ってあげる。
一生君と白い雪を一緒に迎えるよ。

 

Did you see the snow?
Like your eyes
Believe in Santa Claus?

 

君と暖かいプレゼントを持って行くよ。
鼻先のようにこの季節が来るたびに
Fall in love
I'm just feeling
僕のそばにいて。
君と足並みをそろえて
この歌を歌うよ。

 

‘You make me wanna be a better man’

 

世界中が白い花たちで
僕たちの雰囲気をさらに深めるように
止まった街灯の下で
笑う君の笑顔に花が降りますように。 

なんてすてきな歌詞………

 

Christmas without you would just not be Christmas at all
Bright mistletoes up above us, it's just you and me
(輝く宿り木が僕たちの上に、そう僕と君だけの)
‘I love you’

この、とくべつな日の、とくべつなことを
ありったけのことばでストレートに
伝えてくれるのがまずたまらない。

  

12月25日におくられたこの曲で
宿り木の歌詞がはいっていたらもうこれはそれだ。
とくべつな存在と示されているのは容易に想像できる。

 


全体の歌詞としてもあたたかさがつまっている。

 


たとえば
以前から花はARMYに例えられているような歌詞はとても多く、今回の白い花もおそらくそうなのかと
(ちなみにどどど新規なので、これが公式なのか非公式なのかはわかりません)

 

だとするならば、白い天使たちは…
医療従事者なのかと
(Twitterなどでもそうじゃないかという方をお見かけしました)

 

そしてyouと君
これは目の前にいる、あなた
まさにいまこの曲を聴いているあなたに向けられている

 

내 blue and grey 를
녹여줄 따뜻한 네게
(ぼくのblue and greyを
溶かしてくれる あたたかい きみに)

 

彼がつくったアルバム'BE'の'Blue & Grey'
その歌詞を思い出しは泣き、この曲がその感情も含めたメッセージだと受け止めてさらに泣いた。

 

ジャケットでは
男の子が傘をさしていて、守っているのは紫の花。

 

f:id:ma_gu:20210123010319p:image

  

BTSや彼、ARMYが紫色をとくべつなものとして認識していることは理解している。

 

 

"虹の最後の色である紫のように、
相手を信じてお互いを末永く愛し合おう"の意味をもつ보라해(紫するよ)ということばをつくった彼。

 

白い花も、このいままさにこの曲をきいてるあなた=守りたい紫の花も、すべてARMYだ

 

そうしてこの花・白い天使・君を、
そうなのかもしれないなと思ったとおりに聴いてみる。

 

そのなかでささる

世界中が白い花たちで
僕たちの時間をもっと特別に
止まった時間の中で
悲しい君の笑顔に花が降りますように

今年はあちこちに白い天使たちが多いでしょ
大きく息をして、君に似たあそこの花たちを見て
僕のそばにあたたかいぬくもりを感じて。

 そして、この部分。

 

 

医療従事者など過酷な環境にいる方へのメッセージ、(いまこの瞬間も大変な時期を過ごしている、悲しさをかんじている目の前の'君'である)ARMY、そして彼と世界中のARMYたちとの特別なつながり、それぞれのつながりをかんじさせながら、"僕のそばにあたたかい温もりを感じて"って……

 

彼のやさしさが、ぬくもりが、あたたかさが、愛が深い

 

 

ARMYでいることを意識することで、より強く彼(これはVの曲なのであえて彼とする)を意識し、あたたかさとぬくもりを感じる

 

わたしはほんとにどどどど新規でARMYと名乗ることはおこがましさがあるし、自信をもって言える立場にはまだない。

 

ただ、彼らのことをすきになっていくたびに、彼らとARMYたちのつながりの深さやARMYたちのかっこよさも日増しに感じている。

 

その輪の中に、少しだけ入れてもらえないか……という気分にはなっている。どんなここちだろう。

 

こんな風に、白い天使や花にみたてて、大きな輪を抱えてあたたかく愛のメッセージを送ってくれている。それを輪の内側で感じてみたいと思った。

 

 

BEのアルバムのBlue & Grey にはリリース時に
落ちこんだ時期と重なり、とても助けられた。

 

いまはこう言いたい。

 

내 blue and grey 를
녹여줄 따뜻한 네게 


わたしのblue and greyを
溶かしてくれたあたたかいあなたへ

 

伝わらなくても一夜あけてどうしても伝えたかった。

 

 

https://youtu.be/2nY0spA5UL4

 


補足:
この白い花がスノードロップだとするならば、
花言葉は「希望」「慰め」 
天使がアダムとイヴを慰めるため、舞い落ちる雪をスノードロップに変えたという言い伝えがある。

 

BTSにはまったきっかけ

 

2020年10月にDynamiteをきっかけにBTSを知り、
LOVE YOURSELFという作品でしびれにしびれ、
今に至るまで、めまぐるしいほどの2ヶ月だった。

 

 

今までこういうことをしたことはなかったけど、このきもちを忘れたくないという思いと、勢いでメモにしていたものまとめて書き残しておこう…と、はじめる。

 

 

BTSを知ったきっかけはDynamiteだった。

 

 

 

何年かおきに自分の中で韓国ブームがきてたから
韓国ドラマやKPOPはなじみがあった。
彼らの名前も曲もきいたことあるくらいだったし、なんなら曲についても話していた時期があった。 

 

 

 

今回、たまたまはまった韓国ドラマのOSTを歌っている子がカバーしていて本家にたどりついたのがこの曲。

 

 

コード進行や楽器の鳴り方、テイストが自分好みでとにかくこれだけをすごくリピートしたのがはじまりだった。

 

 

 

そこから、公式YouTubeにあげられているMV、practice、他のpracticeをみて

 

 

ん??なんだこれ歌もダンスもうますぎるし、
爆裂からだの使い方がうまい人、股関節死ぬほどやわらかい人、イケメンで耳なじみのいい声の人とリズムと音の纏い方がすきすぎる人いるじゃん…!!と、まず目にはいって釘づけになった。この4人を追うだけで必死だった。

 

画像検索しても最初は顔の区別がつかなくて、でも動き方は全然違うのではっきりと個を認識できるようになった(それでも名前と顔の認識はできていなかった)

 


どんどん動画を検索するようになってからは自分のすきなテイストの曲たちが他にもあること、さらに音楽の幅の広さと、ダンスパフォーマンス、表現のレベルの高さにどんどん聞き漁り、なんとなくやっとこさ名前も顔が一致するようになった。

 

 

とくに目で追ってしまっていたのは4人のうちのリズムと音の纏い方がすきすぎる人(=テヒョン)(=V)で、Dance practiceでの彼の音のとり方やたのしんでいる姿や首のふり方や肩の動かし方など細かなところがたまらなくてもっと見漁るようになった。

 

 

https://youtu.be/CzvfbRbEjww

 

 

https://youtu.be/sWuYspuN6U8

 

 

https://youtu.be/qqN4UWnfcQA

 

 

わたしは顔の美しさよりも、彼の人柄よりも、まずすきになったところがどこかと聞かれたら、音のとり方や楽しみ方、曲に合わせた雰囲気の纏い方が最初だったと思う。どの曲も全然違って見えるのに、彼は彼だった。

 

 

 

正直、韓国ドラマは前から見てたのでパクソジュンきっかけでウガファミリーのこと、テヒョンのことも知っていた。ただ、その当時はまだ韓国のナムジャアイドルの曲はすきなテイストのグループしかハマらない傾向にあったから敬遠していて、今回改めて彼らの曲を聞き漁り、見漁った結果、テヒョン(というよりもV)の雰囲気にやられてしまった。それだけでなく、韓国ナムジャアイドル枠という固定概念すら消してしまうほどに完全に防弾少年団、방탄소년단、BTSというグループとして確立されていることに驚いていた。

 


どこからどうハマったのか、この辺りは勢いとスピードがありすぎて自分でもよくわからない。

 

 

ただ、【音楽としてのすき】から【人としてもすき】が加わり、ジェットコースター級に加速したのは、やはり国連でのスピーチとLOVE YOURSELFシリーズのアルバム、とくに結 'Answer'の構成にたどり着いてからだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

国連のスピーチについてはarmy(=BTSのファンの名前をこう呼ぶよう)のなかでは言わずもがなってかんじだろうけど、これだけの思いを、あの場において自分たちのことばとして語ることができる人たちだと遅ればせながらわたしはDynamite以降に認識した。

 

 

一過性のものではなく、これまで感じ、得てきたことをありのままを飾らずに表現できることの素晴らしさにただただ感動して、食い入るようにスピーチを眺めた。

 


そこから耳にしたLOVE YOURSELFのアルバムたち。とくにわたしは結'Answer'がだいすきで、これを深く深く聞き始めたとき、それはもう衝撃で、この'生きる証'に触れてしまっていいのだろうか…という戸惑った。

 

 

苦しくて、切なくて、
それでいて頼もしくて、あたたかい。

とてつもなくかっこいい作品に出会ってしまった。

 

 

まだまだすきになりはじめのどどどど新規。
だけど、このアルバムはこころの宝箱にそっとしまって、これからの人生でいつでも取り出せるようにしておきたいほどの作品だと思っている。

 

 

それほどまでにわたしは防弾少年団、방탄소년단、BTSに魅了された。

 

 

 

 

 

追記
LOVE YOURSELF 結 'Answer 'の魅力について(こちら)