BTS を とおして かみしめること ひとつひとつ

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とってもとっても
たのしみにしていたMTV Unplugged

 

ほんとはすぐに観ようと思っていた。

 

でも、忙殺される毎日に、
こんなきもちで観たくないな、と
なんだかたいせつにしすぎてしまい
すぐに観ることができなかった。

 

そして観ないうちに、
思わぬ情報がはいってきてしまった。

 

意味のあるすばらしいステージと対比するように
それまで彼らが立ち向かってきたものに直面した。

 

いろんなことを思いながら観るのはもったいない。

 

自分のタイミングで、
全力でステージに向き合って、
彼らの全力をたのしみたいな。
そう思って、またすこし観る機会を待った。

 

ある朝ふと
"今日もし、わたしの身になにかが起こったら
この先一生観れないんだ。そんなの嫌だな"と思った。

 

そんなことを忘れるくらい日中はばたばたと過ぎ、
そしてまた帰りのバスの中、
"観なきゃ"、"生きなきゃ"となぜかまたよぎった。

 

"今日、観よう"

 

 

 

もくじ

 

 

MTV Unpluggedでうたわれた曲たち

 

Telepathy
Blue & Grey
Fix You(ColdPlay cover)
Life Goes On
Dynamite

 

T…Telepathy!?
BBB…………Blue & Grey!!!!?
Fix You!!!!!!!!

Life Goes OnとDynamiteはそうだろうと思っていたし、この2つの曲順もこうなることは予想されていたけれど、これはやばいぞ………と。


きもちが高鳴る。

 

 

しばらくだね… Telepathy

youtu.be
この曲の曲名は
Telepathy  /  잠시(しばらく)

 

BEアルバムの真ん中の曲
skitの曲のうしろの曲
Dynamiteが全米ビルボード1位になったよ、すごいね、すごいね、とみんなが会話している、とってもうれしくなるSkitの次に歌われる曲だ

 

歌い出しの歌詞

매번 같은 하루들 중에
(毎回同じ一日の中で)

너를 만날 때 가장 난 행복해
(君に会うときが一番ぼくは幸せなんだ)

매번 다른 일상들 속에
(毎回違う日常のなかで)

너란 사람은 내게 가장 특별해
(君という人はぼくにとって一番特別な人だ)

たいせつに思われている
ほんとうにあたたく。

「しばらくだね」と向けられる視線のその先はきっとARMY(=ファン)で、みんなの視線ひとつひとつがとっても素敵だ。

MTV Unpluggedという伝統あるステージでも、
彼らは変わらないんだ、と思った。

너무 빠르지도 않게 또는 느리지도 않게
(早すぎず、また遅すぎず)

우리의 속도에 맞춰 가보자고
(僕らの速度にあわせていってみよう)
비록 지금은 멀어졌어도
(たとえ いまは 遠くてはなれても)

우리 마음만은 똑같잖아
(僕たちのきもちだけはおなじじゃん)

この時代に、ツアーが中止した苦しさのなかで
作られたこの曲を、音を、
楽しんでいる姿が
みんなの表情がたまらなかった。

 

"君"というフレーズを歌わない彼が、
この歌詞の部分を
アレンジを加えて歌っていた。

매번 다른 일상들 속에
(毎回違う日常のなかで)

너란 사람은 내게 가장 특별해
(君という人は僕にとって一番特別な人だ)

ここの歌詞をあなたも歌うのか…
しかもとってもかっこいい……!!
いつのまにかこころがぎゅ、っとなっていた。

 

 

ひかりが重なる Blue & Grey

Telepathyのぎゅ、を抱えたままつづく曲。

youtu.be

だいすきな曲

イントロから歌い出しまでの部分で、
左上を見上げてからふっと息を吐くところで鳥肌がたつ。

 

なぜなら
視線が左上を向くときは
記憶の中の映像を思い出すときだから。

 

彼はいつも、迷うときや不安に思うとき、じゃんけんをするときでさえも、こころの中の天使さまに問いかけると言っていたから。

 

"Where is my angel?”と歌い出す前、
彼はいつものようにその存在を探していた…

 

涙が溢れた。

 

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I just wanna happier
차가운 날 녹여줘
(冷えた僕を 溶かして)

ここを歌うジンさんはいつものようにひかりを表す存在で、それなのに、背中を向けて歩く姿が、それまでみてきたジンさんのひかりではなかった……

 

 

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빨라진 심장의 호흡 소릴
(高鳴る心臓の音を)

지금도 느끼곤 해
(今も感じたりする)

このふたりがこう歌いながらひかりを背にして重なって歩いてくるこの部分。

 

ここでは(わたしが勝手に思っている)ジンさんのもつEpiphanyの"薄暗い雲から差す、朝日のような目覚めのひかり"と、ジョングクさんがもつEuphoriaの"幸福感で溢れるのにはっきりと力強さがあるひかり"が重っていた…

 

彼らがそれまで楽曲で表現していたひかり

 

照らすひかりは同じなのに、すすむ方向が変わるだけでひかりの表情が違ってみえた。

 

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괜찮다고 하지 마
(大丈夫だって 言わないで)

괜찮지 않으니까
(大丈夫じゃないから)

제발 혼자 두지 말아 줘
(どうか ひとりにしないで)

너무 아파
(すごく 苦しい)

同い年のふたりがうたうこのパート、
苦しさに寄り添うことばがすきだった。

 

深く暗く沈んだ海の中で、ほんの少しだけ明るく、そして抱きしめられるようなやさしいぬくもりのBlue & Greyのひとすじのひかりと重なる。

 

ひかりが表すそのやさしさたち

 

あらためてそれぞれのパートがいい
そしてステージの構成がすごくいい………

 

この歌はもともとテヒョンさんのきもちを重ねて作られたが、それが彼ら7人の曲となり、みんなで、それぞれのBlue & Greyを重ね、支えながら歌ってくれてよかった。今回のステージで7人で歌う姿を見ることができてよかった。

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どんなにGreyでBlueな気分でも、メンバーといればひかりは差し、Blueの花はひかりによってところどころ紫(=ARMY)になる……そんな風にもみえた。

 

 

やさしい支え Fix You (Coldplay Cover)

youtu.be

 Blue & Grey からの流れ…これ…
こんなに美しく、やさしくて、
愛をこめて、敬意のある歌い方ってあるのかな。

 

じつはこの曲だけ、当日の夜観ようと試みた。
その日はとくに疲弊していて、せめて、
この曲をきいて癒されて眠りにつきたいと思った。

 

結果は全然だめで、はじまってすぐ、7人が並んだその姿と映し出されるライティングとジョングクさんのワンフレーズの美しさに、からだは震え涙が出てきてしまった。そっと停止し、その日は画面を閉じた。

 

ほんとに不思議なのだけど、一瞬のその映像だけで、彼らがまるでヘラクレスであるかのようにみえた。

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このときの衣装はBlue & Grey と同じ衣装。
きっとBlue & Greyのような憂うつな感情を抱えながらたいせつにしてきた曲なのだろう。

 

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I will try to fix you
(君を支えよう)

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Tears stream down your face and I
(涙が君の頬を流れるときに 僕は…)

メロディに丁寧にことばをのせることで
聴いてる側の感情を表出させるような、
小説を読むような彼の歌い方がすきだった。
この曲がこんなにすてきに聞こえるとは……

 

Lights will guide you home
(ひかりとなって 君を居場所へと導く)

And ignite your bones
(君のこころにひかりを灯して)

And I will try to fix you
(君を支えつづけるよ)

彼らの楽曲にはLightやひかりを表現するものがたくさんあり、曲を聴いている"君"に向けて、"君の支えとなる"ようにうたわれている。

 

Fix Youのこの歌詞のLightには、さっきのBlue & Greyのステージで重なったひかりやそれまで彼らが表現してきたたくさんのひかりが何種類も重なっているように思えた。

 

曲本来のよさに加えて、
彼らはこの曲に溶けこんでいる。

 

楽曲への愛と聴いている人たちへの愛が伝わるから、やさしく、とても美しいのだろう。

 

そしてBlue & Greyの感情を消化しながら
"And I will try to fix you"の歌詞に溶けこんでいくほどの、その強さ…

 

彼らも苦しみを抱え、乗り越えようとしてきた人たちだったんだ。

 

あらためてそう思ったし、はじめてみた瞬間にヘラクレスに見えたのは頭で理解するより前にこころがそうかんじていたんだと思う。

 

すてきなステージだった。

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そしてつづく、Life Goes On

youtu.be

Fix Youのさいごの歌詞につながるかように
つづけられるLife Goes On

 

"苦しいことを苦しい"と言える弱さと強さ。

 

それを表現する寄り添い方こそ彼らの"支え"であり、
この曲が彼らなりの苦しみのなかで考えられた"支え方"であることを、今回のBlue & GreyとFix Youの順番で歌われることにより、さらにかんじた。

 

人生がつづく、
そのことばのあたたかさと重み…
このステージでも実感することになった。

 

 

照らされる Dynamite

youtu.be

2020年、この曲を彼らはなんど歌ったんだろう。

 

はじめて聞いたときよりも、メロディも歌詞も、歌い方も、彼らにもっともっと馴染んでいるように聞こえる。だれがきいても彼らの曲だ。それがとてもここちがよかった。

 

わたしはこの曲で彼らを知り、それまでの楽曲たちとの歌詞のつながり、彼らの思いやり、信念にひかれた。

 

そのときから、
わたしはLightやひかりのことばがあらわすものに
こころが震え、支えられていた。

 

"Life is dynamite"
そして
"I'ma light it up like dynamite"

 

こころが震えた理由を、そのあたたかさを、
MTV Unpluggedのステージをとおして
みることができた。

 

歌声も、歌い方も、表情も、
音源よりももっとやさしさがつまってる。
力強さをかんじる。
なんども歌い、おどり、やさしさを重ねてきた経過をこのステージでみることができた。

 

あらためてこれをさいごにこんな風に歌うなんて
かっこよすぎではないか……

 

ほんとにいいパフォーマンスだった。
あれ…MTV Unpluggedってこんなだっけかな?
と、のちに気づくことになるが
ほんとにいいステージだった。

 

だれもがすばらしかったけど
わたしにはテヒョンさんとジンさんの声がとくに響いた……すごく耳に残っている。曲の雰囲気と、声の魅力がとてもよかった。

 

 

ことばの重み


こんなすてきなパフォーマンスをした彼らは
ステージとは別のところで
こころのないことばに傷つけられた

 

とある国で放送されたことばには愛がなく、
彼らのステージと音楽の向き合い方に尊敬がない

 

彼らがどんなにがんばって表現をしても
そんなふうにしか見れない人たちには
伝わらないのか…

 

差別と偏見を、目の当たりにする

 

 

ちがいを受けいれる力

中学からの友人に、
大人になってから言われたことがある。


『あなたはわたしの話を関心をもって聞いてくれた。
それがどんなに救われてうれしかったか…

いろんな視線があって、
他の人からよく思われていないことも知っていた。

それでもあなたは
いつも興味をもって接してくれた。
それがすごくうれしかった 』


出会ってから10年以上も経って、
そんな風に言われるとは思わなかった。


"変わっている"、"厄介"、"理解できない"
そんな風に彼女に送られる視線や態度があった。


たしかに彼女は
それまでのわたしの価値観では全く理解できないタイプであって、


わずかに生きてきた人生のなかで
なぜそういう行動に至るのか、理解できなさに
わたしの思考が白旗をあげてしまうような人だった。

ただ、わたしにないものをもっていて
それがなんとなくおもしろかったし、
なんでこうも彼女を理解できないのかと戸惑った。


自分と価値観が違うだけで
拒むことは違うだろう。


その価値観の違いはなぜ生まれるのか。


ならば彼女のことをもっと知ってみようと


どんなことを考えているのか、
どんな風に過ごしていたのか

どんな親なのか
親がたいせつにしているのことはなにか
どんなことで怒られる?

どんなことがたのしい?
どんなことがうれしい?
どんなことにイライラするの?
そんなふうにただ話し、きいた。


知れば知るほど
彼女と向き合えば向き合うほど
価値観の違いはあきらかになり、
自分ってこんな人なんだ、と理解するようにもなり
こんだけ違うんだから、戸惑わないわけがないわ!
と、そのきもちにも冷静になれた自分がいた。


まわりからなんであんな子と仲よくしてるの?
あの子は嫌い、と言われることもあった。


『彼女のことをなにも知らないのに
彼女を傷つけるような言い方はしないでほしい。


どうしてそんな風に思うの?
なぜそんな風に言うの?

わたしは、わたしがたのしいから仲よくしている

知らないなら、知る気がないなら、
傷つける言い方はしないでほしい。

あなたの価値観で彼女のことが嫌いでも
わたしにはそうじゃない。
苦手な部分もあるし、すきな部分もあるから
そのきもちを共有しようとしないで。』


そう言った覚えがある。
そんな風に言った相手はひとりではなかったし、
いまにして思えばよく言えたな、とも思う。

そもそも"嫌い"ということばのストレートさと、その一言で片づけられてしまうような安直さが苦手だった。


自分を根底から揺るがすような人に出会ったとき
拒絶したり攻撃する心理が働くのか、と
冷静に思ったものだ。


他者を攻撃することで、
他者へ否定的な視線を送ることで、
自分自分を守っているように思えた。


そしてその守りを固めるために、
自分の価値観が正当なものだと受けいれるために、共感を得ようとする。


自己受容と肯定の難しさ、脆さをかんじた。

 

LOVE YOURSELF SPEAK YOURSELF

彼らはかねてより、
LOVE MYSELF
と、世の中に発信しつづけている。

 

わたしはそんな彼らのメッセージにひかれた。

 

彼らはいまや世界中の人たちを相手にしている。

 

多様な文化や人種と出会い、
そこに関係する問題に直面し、自身も傷つき、
そして理解するなかで
"あなた"を知ろうと、耳を傾け、投げかけている。

I would like to ask all of you. What is your name? What excites you and makes your heart beat?

Tell me your story. I want to hear your voice, and I want to hear your conviction. No matter who you are, where you’re from, your skin colour, gender identity: speak yourself.

Find your name, find your voice by speaking yourself.

そして

"What is your name? Speak Yourself"

スピーチの全文は(こちら)

 

こうスピーチした彼らは
"その人らしさ"が損なわれないようにと活動し、
"LOVE MYSELF"をたいせつにしてほしいと
曲をつくり、うたい、踊り、表現している。

 

わたしが彼らをすきな理由はそんな生き方にある。

 

そんな彼らだからこそ、
そうやって意思をもち、向き合い、立ち向かってきた彼らにこそ
アーティストとしての"個"とすばらしい"彼ららしさ"に向き合ってアーティストとして正当に評価されてほしい

 

差別や偏見の問題をはらんで
傷つけられてほしくない

 

そう思った。

 

 

We must stand together. Spread love not hate.

 

いま、ともに生きる人びとに向けて、
自分たちの感情や考えを
メッセージを発信し、楽曲としてまとめられた。


Dynamiteで多くの人たちが希望をもち、アルバムBEでなぐさめられた。

そして今回のMTV Unpluggedのステージで、あらためてこのステージで歌唱力や表現力に驚かされた人も少なくないだろう。

 

それでもなお、彼らのような苦しみが発生してしまう世の中であり、根深いものだということを彼らを通してわたしはあらためて受けとめた。

 

自分自身の価値観だけで言ってしまうと、
日本で生まれ、日本で育ち、親同士の県民性の違いや引越しの経験があるとはいえ、自分自身の根底を揺るがずほどの思想や文化の違い、人種差別に直面したことはないに等しい。

 

そこを理解しようと思ったって、
直面している人たちの痛みを理解しようと思ってもどうしたって限りがある。

 

ゆえにそれについて言及し、批判することについての知識も、経験も自信もない。

 

まして、数年前に彼らが日本にきたときはどうだったのだろうか……当時のメディアの扱いはどうだっただろうか…それまでのことを詳しく知りもせず、だれかに何かを言える立場ではないのかもしれないし、別の立場の人からしてみたら何をいまさら……なんて思う人たちもいるかもしれない。

 

差別や偏見の本質
それを取り除くことは容易ではない
(そもそも本質ってなんなのかさえわからない)

 

それでも、
SPEAK YOURSELFの姿勢と同じように
理解しようと他者の話を聞くことができるし、

 

見聞きしたなかで、
想像し、言動を変えることはできる。

 

また、非難と批判と攻撃の違いを理解し、
その痛みに寄り添えることができるかもしれない。

 

わたしにできることは
見聞きしたこと、知ったこと
どう思ったのかをかみしめること。
そして、想像し、
これからどう生きていくかを考えること。

 

Steve Aoki on Twitter: "Absolutely unacceptable the way radio host Matthias Matuschik speaks hate and racism in general let alone to my brothers. I stand with @bts_BigHit to condemn hate of any kind and stop this kind of prejudice wherever we can. We must stand together. Spread love not hate."

 

Steve Aokiさんはツイートでこう言っている。

We must stand together.
Spread love not hate.

わたしにはこのことばがしっくりきた。

 

 

LOVE MYSELF と、そのさきに…

身近なところに目を向けると
国籍による不利益はいろんなところにある。

 

同じように税金を払っていても、
得られにくい権利がある。

 

同じように働いていても、
不当な扱いを受けていることがある。

 

そして、問題は人種差別だけでない。

 

差別や偏見、障壁で苦しみ生きづらさを抱えている人たちはたくさんいる。

 

目に見えることで苦しむこと
見えないところで苦しむこと
そんな人たちがたくさんいる。

 

人と向き合うとき、
"個"を見て、"その人らしさ"と
接することができているのか。

 

その人たちにとって
わたしたちの視線や接し方、社会は
障壁を取り除くことができるのか。

 

同じように、
人びとの視線や接し方、社会は
わたしの"らしさ"を見てくれているのか。

 

互いに向き合うとき、偏った見方でいないか…
"その人らしさ"を見ることができているのか…

 

相手に抱く悪い感情も当たり前に発生する
そこをなくせとは言えないし、思わない。

 

そんな感情とどう折り合いをつけていくのか
自分をみとめ、受けいれること。

 

そして、他者を理解する想像力ときく力
受けいれ、受けとめること。

 

思春期のわたしが、
友人に対してそうできたように。
その視線や態度が
友人にとって救われたできごとであったように。

 

今まで彼らが
世界中の人たちに向き合い、
立ち向かってきたように。
そんな彼らの姿勢が
人びとのなぐさめや希望になっているように。

 

人びとの生活は一変し、
混乱や不安、憂うつを招き、
そこに寄り添ってきた彼らに、なぐさめられ、
なぐさめられた人たちの多くが、
あらためてこうした問題に直面することになった。

 

今回の件も、今まで傷ついてきたことも、
あるべきでことではない。

 

あるべきことではないけれど、
このタイミングでなければ、もしかしたら、彼らアーティストのことを正当に評価し、問題として声をあげられることは多くなかったかもしれない。

 

そう思うと、彼らはこうやって社会が変わっていく部分を担う人たちであり、その力を積み重ねてきている人たちなのかもしれない。そして、そういう人たちであることを彼ら自身は前からわかっているんじゃないかと思ったりもする。


だって、そういう曲の作り方をしている。


(もちろん、だからといって彼らが傷ついていいという話ではないし、そもそもこういうことだって、それまで彼らを支えてきたARMYたちがいてこそだと思っている。)


彼らがうけた傷やその問題を受けとめて、
次の行動にうつすかはそれぞれだ。


それでも、そのひとつひとつの言動が
きっと、なにかが変わる一構成要素になる。

 

 

つづく LOVE MYSELF を あらためて

先の見えない不安に、
ストレスたまり、苛立つ人もたくさんいる。

 

生活が脅かされ、
あすを迎える力すら失いかけている人もいる。

 

部屋で過ごす人もまた、
変わらずに過ごすことを強いられることでストレスがかかっている。

 

1年経っても変わらない世の中、それによるストレスでこころやからだのバランスは崩れたり、その苛立ちが他者への攻撃、差別や偏見につながっていたりする。

 

"その人らしさ"はどうなるのか、
アイデンティティはまもられているのか。

 

忙殺される毎日に、しごとの意義さえも見失いかけながら日々をおくる。

 

そんなもどかしさを抱え、またもあれこれ考えていたときに彼らが取り組んできた"LOVE MYSELFキャンペーン"のメッセージが届いた。

(英語字幕と韓国字幕の意訳と印象深いところの抜粋)

ジンさんのことば
LOVE MYSELFをしてみたら、
もっとしあわせになって、自信をもたせてくれた。

そしてまわりの人たちのたいせつさを知り、
もっと誠実なきもちで接するようになった。

LOVE MYSELFをしながら成長してしあわせになった体験を共有し、ほかの方たちにも経験してほしいと考えるようになった。



ホソクさんのことば
忙しいと自分自身を顧みずに過ごしてしまうことも多い。
LOVE MYSELFのおかげで、自分自身をふりかえりながら、自分を愛し、たいせつにすることができた。



テヒョンさんのことば
LOVE MYSELFはことばどおりみれば
"自分自身を愛そう"というメッセージではじまる。

でも、究極的なメッセージは
互いを愛し、わたしたちみんなを愛そうということ。

僕がどれだけの愛を受けとっているのか
LOVE MYSELFを通して気づいた。

そしてそれによって
自分自身をもっと愛するようになり、
まわりをもっと愛するようになった。



ジンさんのことば
これから僕たちがどんな方法でLOVE MYSELFをするのか、
多くの方たちと共有したい。

メンバーによってまちまちだけど、僕たちが自分を愛している姿をみて、
みなさんが自分の道を見つける手助けがしたい。

僕は毎回コンサートで多くの癒しを得たので、コンサートを通してLOVE MYSELFのメッセージを送りたい。一緒に癒される時間を過ごせたらいいと思う。



ホソクさんのことば
自分自身を愛することは簡単そうで、そうではない。
人それぞれ受けいれ方がちがうし、自分自身を愛する方法もちがうと思う。
また、まわりの人に愛を伝える方法も人によってちがうみたい。

ただ、多く方たちが自分自身を愛し、まわりの人に愛をわかちあう方法をすこしでも考える機会になれば、それだけでも僕たちのキャンペーンは大きな影響を与えたことになる。



ジョングクさんのことば
大きな声で言いたい。
ひとりでも多くの人にLOVE MYSELFのメッセージが伝わるように。

7人のメンバーみんなで、一生懸命していることを守りつづけながら、声を出しつづけるからみんなが幸せになってほしい。

(※みんなのことばを同じように書き残したかったし、うまく汲み取れている自信はない…

とても丁寧なことば遣いで語られているので、よければ、すべて、彼らのことばで見てほしい……)

 

やっぱりとてもかっこいい
LOVE MYSELFにこめられた思いとメッセージを
曲、ステージ、パフォーマンスにこめ、
伝えていく彼らのかっこよさ
やっぱりとってもとってもかっこいい

 

今回のMTV Unpluggedのステージもそう、
だからこころが震え、涙が出た。

 

そんなステージと彼らが受けた問題をつなげてつづることには抵抗もある。

 

それでも、

観るタイミングがすこし遅れたことも
そのことで思わぬ情報がはいってしまったことも
ステージをみてパフォーマンスに感動したことも
あらためて考えるきっかけになったことも
そしてふりかえり、受けとめたことも
出会った人たちのことも
もどかしく苦しい日も
Answer : Love Myselfをくりかえし聴いた日も
LOVE MYSELFキャンペーンのお知らせも
グラミーを口にしてきたユンギさんの誕生日も
そこでのパフォーマンスが決まった日も
それがもつ意味、それがもたらす意味が何なのかも

きっと、かみしめるタイミングだったんだと思う。ぜんぶつながっている。

 

彼らと出会えたわたしは
幾度となくしあわせをもらっていて、
もらったしあわせをだれかにつなげられたら…
と、思うようになった。

 

今回のこともそうだ。
彼らが直面した問題に対して、
彼らだけの問題として見るだけでなく
想像し、考え、言動を変えていけばいい。
そんな風に思っている。
ありのままを受けとめて、できることひとつひとつ

 

そしてかっこよく生きる彼らをみて、
また学べばいい
そして彼らの原動力ともなるARMYたちをみて、
また学べばいい

 

彼らを知って5ヶ月になったところだが、
かわらずARMYと名乗る自信も加わる勇気もない。
そんな自分も受けいれて、できることひとつひとつ

 

You've shown me I have reasons I should love myself
(君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を)

내 숨 내 걸어온 길 전부로 답해
(僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう)

어제의 나 오늘의 나 내일의 나
(昨日の僕 今日の僕 明日の僕)

(I’m learning how to love myself)
(僕は自分自身の愛し方を学んでいるんだ)

빠짐없이 남김없이 모두 다 나
(一つも 余すところなく 全てが僕なんだ)