BTSのやさしさとあたたかな希望にふれてBE購入をきめた話

 

 

先日、BE(Essential Edition)の販売を知った。


わたしはBE(Deluxe Edition)を購入している。


発売時期はすきになりはじめたばかりで購入するのに迷いがあり、そこから購入に至ったきもちと、いまのきもちの話。

 

 

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購入へのためらい

 

彼らを知ったのは10月のはじめ。

 

すきになって、まもなく
彼らがカムバすることを知った

 

 

何年も前に韓国のアーティストを追っていたことがある。露出が増え、作品の魅力をかみしめられるカムバ期間はわたしにとっておまつりみたいなものだったからきもちが高鳴った。

 

 

それと同時に考えた

 

 

作品を購入しようか…?

 

 

すきなアーティストのものは、これまでもサブスクではなく、CDを購入していて(映像も)、CDを購入しながらすきをたしかめ、ぎゅっとしまいこみ、5年や10年などの長い年月をともに過ごしてきた

 

 

すきになってまもなくして、
こんなに早い段階で
そのすきの枠にいれてしまってもいいのかしら?

 

 

彼らを、そして受け入れたCDを、
大切にしてあげられるのだろうか?

 

 

手軽にきけるサブスクや
手に入るコンテンツとは違う

 

 

わが家に迎えいれたからには
最大限たいせつに、かわいがってあげたかった

 

 

だからこそためらった

 

 

Dynamiteによってとりもどした日常



コロナの異常を目の当たりにする毎日と、世界中のざわめきを消化できず、感覚過敏になっていたわたしは刺激をなるべく避けていた

 

 

毎日きいていた音楽、日常にあふれた音楽
日常を彩っていた音楽を遠ざけ、生活が変化した

 

 

声のトーンが落ち着いているラジオをきいたり
とにかく何か日常とかけはなれた世界に没頭したくて韓国ドラマをみたり…

 

 

そんなときにDynamiteに出会った

 

 

きっかけはカバーだったので
正確には彼らの歌声ではなかったが。

 


すきな曲のテイストだったので
すぐさま本家をたどり、BTSを知った

 


Dynamiteは"ふとしたとき"、"ふっ"とラジオやスピーカーから流れても、とてもここちがよく作られていた

 

 

その耳なじみのよさ、聞きやすいメロディーにのせて、コロナ禍おいても人生のすばらしさを伝えていた

 

 

とても救われた。

 


(予定していたツアーが中止になってしまったことを知り)世界中のファンたちに向けた全文英語歌詞という共通言語によるわかりやすいメッセージと、なぐさめやはげまし

 

 

そんな贈り方をされたこの曲が火花のように各国に散らされて、彼らのファンたちだけでなく、世界中に、爆発的に、いろんな人に伝わり何万回も再生されている

 

 

この曲で彼らのことを知った人たち、なんとなく知ってはいたけど改めてはまった人たち、そんな人がかなり多くいる、もちろんわたしもそのひとりだ。

 

 

それだけのインパクトがある

 

 

わたしはこれをきっかけにして、人間性と他の作品のすばらしさを知り、急速に彼らをすきになった(過去投稿参照)

 

 

感覚過敏で遠ざけていた音楽を、彼らの楽曲たちを知りたい衝動で、聴きこみ、いつの間にか日常に彩りを取り戻すことができていた

 

 

Ladies and gentlemen, I got the medicine so
you should keep ya eyes on the ball, huh

このことばのように、彼らにのめりこんだ。

 

 

 

Dynamiteと、他楽曲との重なりで
あたたかなやさしい希望に触れる

 
Dynamiteをなんども聴いて
歌詞のなかで印象的だった部分は

 


①Dynamiteの使い方
②星やひかり、輝きを意味するメッセージ性 ③Dynamiteの輝き方

 

 

①Dynamiteの使い方


I'ma light it up like Dynamiteと
life is Dynamite

 

の2つのDynamiteの使い方。

 

《火花》のようにとひかるというそのまま意味と
人生は《すばらしい》という意味

 

 


② 星やひかり、輝きを意味するメッセージ性

 

I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight

星、夜、そして火をつける(=ひかり)

 

 

Dynamiteのこの歌詞が
MikrokosmosやLightsの世界観と重なった

 

 

 Mikrokosmos歌詞の抜粋

한 사람에 하나의 역사
(ひとりにひとつの歴史)

한 사람에 하나의 별
(ひとりにひとつの星

70억 개의 빛으로 빛나는
(70億個の光で輝く)

70억 가지의 world
(70億種のworld)

 

칠흑 같던 밤들 속
(漆黒のようだった夜の中)

서로가 본 서로의 빛
(互いに見合った 互いの光)

같은 말을 하고 있었던 거야 우린
(同じ言葉を言ってるんだ僕たちは) 

가장 깊은 밤에 더 빛나는 별빛
(最も深い夜にもっと輝く星の光)

가장 깊은 밤에 더 빛나는 별빛
(最も深い夜にもっと輝く星の光)

밤이 깊을수록 더 빛나는 별빛
(夜が更けるほどもっと輝く星の光)

 

사람이란 불, 사람이란 별로
(人とは明かり, 人とはあまり)

가득한 바로 이 곳에서
(まさに満ちているこの場所で) 

We shinin’

 

Shine, dream, smile
Oh let us light up the night

우린 우리대로 빛나
(僕たちは僕たちのまま輝く)

Shine, dream, smile
Oh let us light up the night

우리 그 자체로 빛나
(僕たちそのもので輝いている)

 
Mikrokosmosの歌詞そのもの、すべてがとてもいい。

 

Mikrokosmos

Mikrokosmos

 

 

Lights(日本オリジナル曲)の歌詞の抜粋

 

目を閉じてみれば
暗闇の中でyour light woah
照らしてくれるから
恐れず歩めるyou & I woah

You're my light you're my light
いつだって
僕の心に差し込む

You're my light you're my light
どんなに
離れていても届いてる

 

目を閉じてみれば
暗闇の中でmy light woah
照らしてあげるから
恐れず歩もうyou & I woah

I'm your light I'm your light
いつだって
君の心に差し込む

I'm your light I'm your light
どんなに
離れていても届ける

 

I'm breaking down そんな中光が見える
どんな辛い夜さえも朝は来る
乗り越えるんだ未来さえも
もう止まらないよ
幸せの価値なんて自分で決めてしまえばいいんじゃない
そしてまた今日もgrow up

 

Lights

Lights

  • BTS
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255

 

 

 

星に例え、そのひかりの存在と尊さを、
そしてBTSが輝くさまと、ARMY自身が輝くさま、
互いに与える影響について表している。

 

 

弱さがあってもいい、ありのまま存在で輝いていることのたいせつさと、輝きつつげることのたいせつさを伝えてくれている。

 

 

 

③Dynamiteの輝き方

 

ここであらためてDynamiteの歌詞にもどり

'Cause ah, ah, I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight

からはじまる、夜空に打ち上げられるメッセージ

 

 

Disco overload I’m into that I’m good to go
I'm diamond you know I glow up
Hey, so let's go

力強い輝き方で語りかけられる

 

 

そしてサビ

'Cause ah, ah, I'm in the stars tonight
So watch me bring the fire and set the night alight

Shining through the city with a little funk and soul
So I'ma light it up like dynamite, woah

funk and soulにのって、さらに力強く輝く。

 


Discoがテーマ、世界観だからこそのメッセージ 

Ladies and gentlemen, I got the medicine so
you should keep ya eyes on the ball, huh

 

 

Dynamiteが表す、コロナ禍でのメッセージ。

 

 

打ち上げられる火花の力強さによって、彼らのメッセージの強さが伝わる。

 

 

MikrokosmosやLightsのような儚い曲調ではない。

 

 

『 I'm diamond you know I glow up 』と
語りかけられるとき、
Dynamiteとdiamondとの違いに気づく。

 


diamondは天然で最も硬い硬質であり、
その輝きはだれもが理解しているものだろう

 

 

どれほどに力強いメッセージなのかわかった

 


以前の曲たちと結び合わさり、
歌詞は全体的にちりばめられ、
伝えたいメッセージは重なる

 


彼らの曲たちは
いつもあたたかく、やさしく照らしてくれている

 

 

 

彼らが語ったこと

 

はまったきっかけは2018年の国連でのスピーチとLOVE YOURSELF 結 'Answer'(過去投稿参照)だったが、彼らは2020年9月にもスピーチしていた。

 

 

国連で彼らが語ったこと

 

(国連のみんなの言葉で、印象に残った部分の抜粋)

 

ナムジュンの言葉
夜空を見上げても星が見えない


ジミンの言葉
絶望した、すべてが崩れた
窓の外を眺め、行けるところは部屋

 

ユンギの言葉
ツアーがあった頃も部屋は僕の世界であり、
音楽や楽器、スマートフォンにはファンが存在していた

 

テヒョンの言葉
しかし以前と違って、より孤独と狭さを感じた
苦しく、憂鬱だった
素敵な人はこうする、自分の人生の主人公はこうする

 

ホソクの言葉
多くの感情を抱いて7人で音楽を作りはじめた
予測できない人生で、僕と僕たちを信じ、最前を尽くす

 

ジンの言葉
重要なことは自分自身を大切、はげまし、楽しくさせる
大切さなのはなにか、僕、あなた、わたしたち
Love myselfのように、
そして"I'm diamond you know I glow up"
Dynamiteの歌詞のように。

 

ジョングクの言葉
ナムジュンは星が見えないって言ったけど窓ガラスにうつった僕、僕たちの顔が見えた
できることは僕たちの声で多くの人に力を与えること

 

そして、さいごのナムジュンの言葉
夜は更けるほど星の光はもっと輝く
星が見えなければ月明かりを頼って
月明かりがなければ互いの顔を明かりにしよう

 

Life goes on.

 

Let's live on.

 

 

 

(印象の部分は抜粋してるのでできれば本人たちのことばを受けとめてほしい……)

 

 

最後のメッセージで
繰り返し伝えられる、Life goes on

 

 

単に生活が続くってメッセージだけではなくて、いろいろあるけれど、Life is Dynamite《人生はすばらしい》がLife goes onなんだ、と。

 

 

そして、そのLifeにはDynamiteやdiamondの光や輝き方、お互いの光、深い夜に輝く光、人という光というMikrokosmos、Lightsなどの意味が含まれている…

 

 

他曲とのかけ算で魅力が増す彼らの曲。
伝えられるメッセージの一貫性。
彼ら7人で話し合い、手がけられる作品には
どんなあたたかさやさしさがつまっているのだろうか…

 

 

 

"BE"と"Life Goes On"

 

"コロナ禍の異常と日常、たのしそうな姿、人生の主人公としての生き方、どう感じているのか、もどかしさとやれることさがし、できることをどう伝えるか、世界とつながる"

 


そんな彼らのメッセージがどんな風に作られているのか、なんて勝手に思いをめぐらせた

 

 

そしてそのなかで、
新曲アルバムBEの発売のおしらせ

 

 

リード曲が"Life Goes On"であることを知る。

 

  

公表されたコンセプトは"部屋"であり、コンセプトフォトではそれぞれの"らしさ"が強調された

 


"らしさ"語るほど彼らの"個"について、詳しく理解しているわけではない。

 

 

それでもなんとなく理解できるほどには"らしかった"

 

 

それぞれの"らしさ"が際立つなかで、曖昧さを含んだ
花いっぱいのジミンの部屋と、
宝石が置かれたジンの部屋。

 

 

花いっぱいの部屋には
それまで彼が歌ってきたSerendipityの花の雰囲気で出会いと愛情を、

 


宝石が置かれたの部屋には
国連で彼が伝えた『 I'm diamond you know I glow up 』に重なる宝石たちを。

 

 

他のメンバーの"個のらしさ"の表現とはまた違う、
どう魅せたいか、なにを伝えたいか
そんな2人の部屋もまた"らしいな"なんて思った。

 


2018年の国連で語られたメッセージと重なるように、彼らの歩むスピードで曲となり歌詞となり作品となる。そこに魅了された。

 

 

それはきっと2020年も変わらない。

 

 

誰もが経験したことのない人生を
ひとつずつ蓄積しながら少しずつ歩もうと、こめられた思いの一貫性、真摯な姿勢が彼らの魅力のひとつだと思う

 

 

今回のアルバムも
その魅力を存分にかんじられるじゃないか…

 

 

どんな仕上がりでも、今回のコンセプトおいて"らしさ"がきっと詰まってる

 

 

たのしみでしかたがなくなった
買う前からとてもときめいてる

 
 

どんな曲たちであっても、どんな構成だろうと
手にする前からこんなに思いをめぐらせ考えている

 


これから過ごす毎日に、人生に、
きっと力を与えてくれる。

 

 

買わない理由がないじゃないか
そう思って、購入をきめた。

 

 

 

それでも、人生はつづく

 

彼らの愛をこめられた作品が
わたしの思いを重ねて、唯一無二のBEになった

 

 

カムバの日はしごとがひたすらに忙しくて
おまつりを体感する余裕などなく、
何が起こっているのかを端切れのように知った

 

 

すこし落ち着いてから
Life Goes OnのMVをみて、泣いた。

 

 

 

 

日常と異常、
異常化のなかでも彼らが存在し、つながっている。

 


オンラインでつながった
MAP OF THE SOUL ON:Eのあの日のように。

 


ただし、直接会えない、未完のものとして、せつなさを残しながら。

 
 

Your eyes tell(日本オリジナル曲)

君のいない未来は
色のない世界
モノクロで冷たい

(MVをみてこの歌詞が思い浮びさらにせつなくなった)

 

 

そして、ほかの曲を、ひとつひとつ聴きはじめた。 

 

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それまでの彼らの作品は
そのときに考えていること、どう表現したいか、どう生きていたいかって人生観の部分がとくにひしひしと伝わるけれど

  


BEに関しては"今彼らがどう感じているのか"がより強く伝わる

 


まさに"BE"

 

 


明るく照らすDynamiteの部分だけじゃなく、もどかしさも、苦しみも、憂うつさも、叫びも、折り合いのつけどころも、たのしさも、やさしさも、あたたかさも、ぜんぶ

 


それでも人生はつづく

 


Dynamiteはスピーカーできくここちよさがあったが、BEの曲たちはきもちの内側にある複雑な感情をひとつひとつたしかめるように、ヘッドフォンやイヤフォンで部屋の片隅でひっそりと、しっとりと聴くここちよさがある。

 

 

(複雑な感情をもつことは)みんな同じだよ、と
同じ歩幅で歩んだり、立ち止まったり、落ちこんだり。

 

 

そして、ちょっと視点を変えてみよう?と
明るい方へと手を引っぱってくれる

 

 

狭く、寂しい孤独な部屋とこころにひかりが射した

 

 

Life is Dynamite そして Life Goes On

 

 

彼らなりのLife Goes Onにこめた思いと、
これがBEのやさしさとあたたかさと希望なんだ。

 

 

購入する前にかんじていたそれは、
購入した後はさらに強まり、支えてくれている。

 

 

Life goes on.
Let's live on.

 

 

やっぱり買ってよかった。

 

 

BE(Essensial Edition)の発売告知をうけて、わたしにはもうessential(不可欠)な作品になっているな、とわが家にあるそれを眺め、そんなふうに思った。

 

 

たいせつにしながら生きつづけよう。



 

 

 

補足

すこし遅れて知った公式の動画を2本

 

 

作品について話し合っている彼ら

 

 

 

作品を開封し、話している彼ら

 

 

 

彼らの口から語られる思いと、その誠実さ。
この動画がそのほんのわずかな部分のきりとりであっても、手元にあるBEにはこの動画では見えない部分の思いがぎゅっ、と詰まってると思うと十分にしあわせなきもちになる…